2006年 4月 の投稿一覧

一生に一度の記念日。

今、大阪から帰りました。
連休初日の昨日は、新潟市内の二軒に桐たんすのお届け。
私、実は毎年、4月29日(みどりの日。来年からは昭和の日とか・・)
は、桐の苗木の植樹祭の日。
こればかりは、どうしても外すことは出来ないので、桐たんすのお届けは、
弟と職人の横山さんにお任せ。
(詳しくは、桐の蔵作業日記を見てね)
昨日は、私も朝から準備に追われ、何とか無事に終了した。
今回は、な、なんと!、大阪と佐賀県から植樹に来ていただいた。
ホント、ありがとうございました。
今までに植えられた桐は全部で99本。
来年の記念すべき100本目のご依頼までいただき、
無事に終了することが出来ました。
その後かたづけが長引き、帰ったのは夜、7時過ぎ。
今日は、久しぶりに気合を入れて、朝3時起きの4時出発。
目指すは、大阪でした。
そのうちに作業日記でアップされると思いますが、
大阪のT様。本当に、ありがとうございました。
ご実家は東京。
大阪に嫁ぐ御嬢様のために、ご注文いただいた総桐たんすは
2本セット。
お届けするほうが、緊張するほどの作品でした。
奥様も、御嬢様も素敵な親子様でした。
5月27日が御式。
見ていて感じたのは、ホント、仲の良い親子様でした。
お幸せになって下さいね。
いつも思うけど、私たちの仕事って、お客様の一生の
記念日にご協力させていただける。
それって、ホント、ありがたいと思う。
私たちにとっても、心に残る、忘れられないシチュエーションだ。
今までに、数え切れないほどのこうした現場と体験をさせていただいてきたが
どれも、鮮明に覚えている。
そのご家族、それぞれのストーリーがあるから、決して、
忘れる事は出来ない。
「一生に一度の、その一瞬を、記憶させていただきたい」との
思いで、記念写真を取らせて頂くのも、そのためだ。
桐たんすをお届けする日って、特別だし、その日って
私たちにとっても忘れられない日になる。
お届けした帰りのトラックの中では、そのお客様と出会った日から
始まり、会話の内容や、今までのやりとりなど、そのほとんどが
思い出せれるから不思議だ。
幸せな仕事かも知れない。
ホント、ありがとうございました。

東へ西へ。

明日からゴールデンウィークという最高のシチュエーションの
中、埼玉県まで、桐チェストのお届けに行ってきました。
(詳しくは、桐の蔵作業日記で・・・)
高速を走りだすと、なんと!、まだ田んぼ一面が雪で
覆われ、高速の両側にも雪が残る新潟県魚沼地方(コシヒカリで有名)
をひた走り、関越トンネルを越え、関東地方へ。
連休前なので、順調に進む。
あまりの暖かさに窓を開けての運転も気持ちが良かった。
で、到着したのはA様。
作業日記でも触れているが、新築のご自宅。
そこのスペース(1m70cm)に入れたいと言う
奥様のご希望にお応えして、両側2cmの余裕を取って
1mの桐チェスト「鉄太」と68cmの別注の「鉄太」を
お作りさせていただいた。
無事に入って一安心・・・。
でも、素敵なご自宅だったな。
その後、関越高速をひたすら走り、夕方には工場に到着。
明日は、地元、新潟市内に2件のお届け。
新潟市のO様と、I様。
そして、あさって30日は大阪へ。
連休最初は、東へ西へだ。
行楽気分とまでは行かないが、渋滞に巻き込まれないように
無事にお届けできますように。
がんばって、行ってきます。

やさしく、赤ちゃんを抱くように。

桐ってとてもデリケートだ。
扱い方が荒いと、すぐに傷がつくし、へこんだりもする。
でも、その反面、軽いし、湿気に強かったりと利点も多い。
展示会などで、初めて桐たんすを手にする方は、大方、
引き出しを引いて、押すと、また別の引出しが出てくる
精巧さに驚いたり、笑ったりする。
でも、そこで引出しを勢い良く押したり、引いたりしてしまう
お客様も多い。
そうすると、引出しが引っ込んだり、つめが当たって、傷になったり
する場合が多い。
桐たんすはやさしく・・・。です。
私たち職人は、当然ながら引出しなどを「ダン!」って置かない。
ましてや、勢い良く、引出しを押すこともない。
作っている職人さんの動きを良く見ていると、引出しなどは
すらせる(あて板をすらしていく)動きが多い。
それは、衝撃を与えないように、細心の注意を払いながら
かつ、早いスピードで作業をしていく、職人として身に付けた
技の一つでもある。
私の修行時代は、ホント、桐の扱い方には神経を使うように
親方から言われた。
それは、まるで「赤ちゃんを抱くような」神経の使い方
だった。(今でこそこのような表現が出来ますが・・・)
桐に触れる最初の方は、ホント、神経を使うのだと
思うのですが、プロでも、細心の注意を払っていますから。
でも、それが代々使っていける理由でもあると思うし、
「粗末にしない、大切に使っていく」という、特別なもので
ある。(と私は思う)
職人の手から生み出される、世界に一つの桐たんす。
やさしく、丁寧に扱っていただきたい。
そんな思いで、私たちも仕事をしています。

なんだか、さみしい・・・。

今日、親方から○○のたんす屋さんやめたって・・・。
と、話を聞いた。
思わず、えっ!と聞き返してしまった。
それは私もお世話になった桐たんす屋さんだったので、
ほんと!、ビックリした。
そこのたんす屋さんは、お兄さんとお父さんの2人で
営んでいた工場。
とてもやさしいお兄さんだったし、仕事も丁寧だった。
私自身は、同業者同士のお付き合いはほとんどないから
そのような情報は、出入りの機会屋さんなどから聞くことが
ほとんど。
聞いていて気分のよくない情報は、極力、避けるようにする。
だって、聞いてもしょうがないから。
伝統産業は、桐たんす業界に限らず、どこも同じようだ。
でも、その中でも頑張っている会社は多い。(はずだ・・)
いつも言うが、会社は継続しなければいけない。(と、私は思う)
いかに儲かっていようが、継続しなければ。と私は思う。
古くなったたんすの修理依頼で伺ったお宅で、
「このたんすを作った会社、もうないんです」と、
言われたことが何度かある。
桐たんすは代々使っていけるものだ。
だから、こんなシチュエーションはとてもさびしい。
次の世代になっても、「この桐たんす、お宅の工場で作ったのですよ」
と、言われるように頑張っていくつもりだ。
でも、ホント、この言葉お客様から言われたら最高だと思う。
そこを目指して、桐の蔵は努力を続けます。

また、明日来ます・・・。

昨日まで、隣町(新潟県三条市)で、展示会を行ってきた。
地元と言う事で、多くのお客様にお出かけいただいた。
この場をお借りして御礼を言わせていただきます。
ありがとうございました。
桐の蔵は職人7名の小さな工房です。
その小さな工房の主なお客様は、今では、こうした各地の展示会で、
一人一人とお会いしながら、直接、お話をして
お求めいただいている。
これが桐の蔵の原点であると、私は思っています。
実際にお使いいただくお客様から、直にお話を聞くと言う事は、
その次の作品開発にも役立つし、まず、どんなものを必要として
いるのか?が、手にとるように分かる。
これって、ものづくりをする立場としてはとても重要だと思う。
そんなこんなで、各地で展示会を行うようになってもう3年くらいかな。
その間には、数え切れないほどの、お客様と接し、いろいろな
お話を伺い、時には感動し、時には怒りさえ覚えたこともあった。
でも、それが展示会だと思う。
見ず知らずの土地で、どこから来たのかも知らない職人が
高価な桐たんすを売っている。
なかなか信用してもらえないのも無理はない。
こうした展示会で、お客様に必ず言われる言葉は、
「また、明日来ます・・・」
何となく分かるのだが、意識的には「明日は来ないだろうな〜」と
思っている自分がいる。
大体のお客様が、予想通り来てくれないのだが、
今回の展示会は、ホント、逆転満塁ホームランだった。
初日に来ていただき、とても気に入っていただいたお客様
でも、それは高価なもの。
旦那様に聞いてから。と言って帰られた。
翌日、展示会はもう終盤。
やはり、ダメだった・・・。
で、展示会の終わりの時間になり、片付けていた時に、
その奥様はやって来た。
もう終わった・・・・・。と
こんなこともあるのだ。
ご縁って不思議なものだ。
展示会の魅力って、こんなところにもある。
人との出会いって不思議だ。
でもそれってありがたい。
今回の展示会は、ホント、人生ってわからないな?
って感じた(私が)展示会でした。
ありがとうございました。

桜と雪と・・・。

春の天気は、三日と持たない。
なかなか安定しないし・・・。
先週末からの桜の見頃を迎えた新潟県内は、今週末も
まだ桜が残っている。
今年は春が遅かったせいで、桜の花を見れる期間が
長い。
ホント、きれいだから。
でも、昨日は、県境の妙高高原では雪。
高速道路はチェーン規制。
今日の湯沢は雪の予報だ。
桜と雪。
こんな年もそうそうない。
明日からの隣町(三条市)での展示会に向けて、
トラックを走らせていても、道路沿いの桜は満開。
今週末も、お花見で盛り上がれる。
久しぶりの三条市での展示会。
明日も、いいご縁がありますように・・・。

間違ってもいいんだ。

新年度に入り、放送の時間が変わったNHKの「プロフェッショナル」
ホント、久しぶりに見た。
今回は大手飲料目メーカーの部長。
一、サラリーマンが「プロフェッショナルだ」
今回も良かった。
この部長。ただ者ではない。
さすが、大手飲料メーカーのヒットマンだ。
その部長が言った言葉。
「間違っていいんだ」
普通に使われる言葉だが、今の私にとって
胸に響いてきた。
プロは間違ってはいけない。
でも、プロも人間だ。
ましてや、プロになるべく日々、努力している人間にとっては、
失敗もまた必要。
そんな、事が言いたかったのかも知れない。
「間違ってもいいんだ」
その言葉に甘えたら決していけない。
間違えないように努力していて、間違えるのなら
それは、それでしょうがない。
間違えた過程から、学ぶことって多い。
それが、成長する種かもしれない。
この番組を見た後は、感じることが多い。
まんまと、NHKの罠にはまっているのかも知れない・・・

70歳のふたり。

桐の蔵の親方の同級生からお預かりしていた、古い桐たんすの
修理・再生が完成した。
その旨を伝える電話をさせていただき、少ししてから、親方の
友人が桐の蔵を訪れてくれた。
そう、ふたりは同級生で、今年、70歳。
でも、そのふたりは全く違うタイプだった。
桐の蔵の親方は、気が短く頑固な、典型的な職人タイプ。
本当はそうではないのだが、一見、近づきにくい。
で、同級生はと言うと、穏やかで、物腰が柔らかい。
とても、いい感じだ。
その方の仕事は、大工。
同じ、木を使う仕事だ。
そんなふたりが、桐の蔵の小さく狭い事務所で話をする。
ホント、これが70歳って感じなのかと思う。
とっても、元気!
言わずと知れた、桐の蔵の親方は、バリバリの現役。
まだまだ、私を怒鳴り散らすし、職人さん達にも
一目置かれている。
桐の蔵の寺内貫太郎(知っているかな・・)みたいな存在。
で、その友人はというと、ホント、物腰が柔らかい。
両手で、指を7本出して、もう70歳ですから・・・と
あくまでも穏やか。
どっちが良いとかt言う問題ではないが、ここまで来ると、
その個性がとても面白い・・・。
でも、ふたりとも70歳にして、バリバリの現役。
これって、理想だと思う。
人間って、仕事を取ったら何が残るか。
って、言うよりも、打ち込めるものが生涯合った方がいいと
言ったほうが良いかもしれない。
桐の蔵の親方は、「現場で死んだ方が本物だ!」って、
そんな気がしてくる。
これって、手前味噌ながら凄いことだと思う。
それだけ、自分の仕事に情熱を持っている証かも・・・
でも、70歳のパワーには驚かされる。
私も、見習って、それ以上の年まで頑張っていきたいな。

努力は裏切らない・・・。

「努力してます・・」ってのは、人には言わない。(で欲しい・・)
だって、努力って、自分自身でするものだし、他の人が、
どう評価しようが、それはそれでしょうがないと思う。
私も、和歌山県での修行時代は、人のいないところで
カンナ砥ぎ練習を繰り返した。(言っていますが・・)
そのお陰で、カンナを砥ぐ事はすんなりと出来た。
いつもこの話題ですみませんが、長男いさみも、毎日の
サッカーの自主練は欠かさない。
あくまでも自主練。
みんなとの練習とはまた、違う。
一人での仕事や、練習って忍耐が付きまとう。
これを乗り越えて、やっと技術が身についてくる。
ここで、あきらめたり、やめたりすると、それまでの
人生なのだ。(と、私は思う)
スポーツも仕事も同じ。
努力は、裏切らない。
必ず、実るときが来る。
38歳になった今でも、そう信じて、
少しずつ、努力をしているつもりです・・・。

せっかくの週末が・・・。

週末の土曜日は仕事だった。
日曜日は、ホント、久しぶりに休み。だったが、
午前中は、桐の苗を植える運動「心の苗を育てる会」の
準備で小雨の中、山で重い土と格闘。
それから帰って、長男いさみのサッカーの練習試合に付き添い。
また、それが雨。
そして途中からは大雨。
やっている小学生達がホント、可哀想になる。(余りに寒くて)
でも、見ているほうも寒すぎ・・。
この季節、もう春。
そして、目の前にはゴールデンウイークが待っているのに、
この寒すぎる気温と大雨。
大雪から始っている冬からまだ、脱却していないみたい・・・。
新潟県の今年の除雪費は、過去最高だったらしい。
私が、小学生の頃の方が、もっと降っていたと思うが、
今年のほうが降っていたらし・・・。
今、この辺は桜が満開。
一年で、一番いい季節かもしれない。
桜って、ホントいい。
日本人のDNAに入っているのかな?
桜の美しさは・・・
でも、もっと暖かくなって欲しい。
まだまだ、ストーブがしまえない新潟です。