茨城県K様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、今回が最後です。昨日は、引出しの底板を木釘で打つところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

衣装盆の底板を木釘で打った後、衣装盆をひっくり返して下に台を入れ、底板をカンナで仕上げていきます。

上台の観音開きの中、一番下には、桐の蔵オリジナルの受け板盆が付きます。そのストッパーの位置を見ています。

引出しを入れて、当たっている場所を確認しています。

当たっている場所を確認したら、引出しを出して当たっている場所をカンナで削って調整しています。ホテ板の上をカンナで削っています。

そして改めて、引出しを入れていきます。

今度は、先板の上をカンナで削って調整しています。

衣装盆(ヘギ)をまとめてハタガネで締めて、カガミ板をまとめて仕上げていきます。衣装盆の底板の木目が美しいです。

観音開きの扉をカンナで仕上げていきます。

こうして、三つ重ねの和たんすが完成しました。今回は、お客様のお住いになる場所の都合により、三つ重ねの和たんす、観音開きが2つあるという特注の和たんすの御注文でした。以前にも、何本もこのタイプはお作りしたことがあり、今回もこのような提案をさせて頂きました。制作は手間がかかりますが、お使いいただけるお客様に、満足いただけるようにご提案させていただいております。今回は、この他に、帯たんすのご注文を頂きました。
K様、ありがとうございました。


今日は奥様が、熱で板の反りや狂いを直す「ホットプレス」の作業でした。実は、この機械が先週、壊れてしまい。やっと直ったところ。購入してから20年以上が経ち、少しずつガタが来ています。明日も全力で頑張ります。