晴れ。 今日も秋晴れでした。
今日の土曜日は、職人さん全員で、再び桐の丸太が
製材された板が届いたことで、桐板を一枚一枚、手で干すと
言う作業(板干しという)に追われた。
秋の長雨が来る前に、何としても干したい!と思っていたし、
少しでも時間の取れる時にと思い、天気も快復した今日、
板干し作業を開始した。
映像は、作業日記参照ですが、
製材したばかりの板は、水分をたくさん含んでいるので
本当に重い。
今回の板は、厚板(3cm厚や、4.5cm厚もあった)も多く、
肩に担いで運ぶのだが、厚板は2枚がやっと・・・。
製材したばかりに板は、大鋸屑(おがくず)が付いていて、
背中から、口から、そこら中に入り込んでくる。
だから、お風呂に入ると、すごいことになる。
先日の板干し一回目も、嫁さんに帰ったら、余りの
汚さに怒られたくらいだから・・・。
でも、この作業なくして、桐たんす屋は成り立たない位、
基本中の基本がここにあるのです。
重い桐板を、一枚一枚手で運び、丁寧に天日で干す。
そこから、桐の蔵もの作りは始っているのです。
効率ばかりが優先される今の時代。
私たちの、こうした作業は、時代に、逆境していると言っても
過言ではありません。
桐たんす製造という、伝統的工芸品の世界は、
正直、効率とは、対極にあるのかもしれません。
だからこそ、今の時代にも支持されるのではないでしょうか?
板干しから学ぶこと。
それは、ものづくりに関わるものとして、とても大切な
そして基本がここにあるように思うのです。