昨日は、チェストの本体を固め地板に足を回したところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。
立側(本体)が完成し、継ぎは引き出し周りに入ります。引き出しの材料を出してもらい、長さ切りで、カガミ板、ホテ板、先板、底板をそれぞれの幅、長さに切っていきます。
カガミ板(引き出しの前板)を仕込んでいます。仕込むとは、引き出しが入る場所に、カガミ板を当てながら、隙間がないようにピッタリとカガミ板を合わせていく事を「仕込む」といいます。
今回のお客様のチェストの引き出しは、「板目」をご希望いただきました。横に直線の「柾目」に対して、板の木目を引き出しの前に使います。
カガミを仕込んだら、その大きさを先板に写していきます。先板の上にカガミ板を乗せて、シラガキで写します。
ホテ板と先板のホゾ組みを昇降盤で取っていきます。
引き出しの枠を組んでいきます。ホゾ組みと木釘で枠を打っていきます。
カガミ板とホテ板を木釘で打っていきます。今回のご注文は引き出しは「木釘打ち」仕様です。
今日の私は、ご注文をいただきました桐たんすの板を切っていました。主に、裏板、タイコを中心に切りました。写真の板は直径が約2尺(60cm)もある太い板でした。少し曲がっていますが、短く切って裏板に使います。
明日も全力で頑張ります。