2020年 11月 の投稿一覧

桐たんすの組み立て 三重県M様の和たんすを作る6

三重県M様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、先週は、丸盆の留めを切ったところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

丸盆のカガミ板、先板、ホテ板の留めを切り、その部分にのりを付けます。

その後、タイヤのチューブで丸盆を巻いて固めていきます。この作業がなかなか大変です。

丸盆の底板の内側に入る方を、カンナで仕上げていきます。底板の木目が美しいです。

留めをチューブで巻いて合わせた丸盆を重ねていきます。今回の丸盆は10枚。重ねた丸盆も美しいです。

今回は、丸盆、受け板盆の他に、帯締め、帯揚げを入れるそれぞれ専用のお盆もついています。その帯締め、帯揚げ盆に入る仕切りの部分を作ります。仕切りの入る部分を溝堀カッターで溝を掘っていきます。

ハシバミを切った受け板盆をカンナで仕上げていきます。

丸盆の内側の丸を作るために、内側に桐を貼り、丸盆を交互に重ねて置いた姿。美しいです。

受け板の前面をカンナで仕上げていきます。

今日は奥様がホットプレス。反ったり狂ったりしている板を、熱で圧してまっすぐに伸ばしていく作業。気温が寒くなってきたので、暖かくてちょうどいいかも。今回は少しの量でしたので、一日で終わりました。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 三重県M様の和たんすを作る5

三重県M様からご注文頂きました和たんすの制作ですが、昨日は、台輪の角の丸を貼ったところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

たんす本体(胴丸)という本体が4cmで厚く丸くなっている作りで、その本体をカンナで丸くしています。

台輪の下に「畳擦り」と言う、朴の木を付けるため、シャコ万で締めて固定しています。

本体、上台の下に付く「フクリン」と呼ぶ朴の木を付けるため、シャコ万で挟んで固定してドリルを揉んで木釘で止めます。

このたんすには、丸盆の下に「受け板盆」と呼ぶ、丸盆を一旦、置くための板盆が付いています。その板盆を作るために留め型でハシバミを切っています。

上台と下台に胴巻を巻き、長ハタガネとシャコ万で固定して止めていきます。

引き出し周りに入ります。丸盆の材料を手押しカンナで平らにしていきます。

丸盆の内側に入る方を、カンナで仕上げていきます。

丸盆は昇降盤で留めを切り、それぞれを貼っていきます。

今日は雨でしたが、温かな一日でした。11月半ばなのに、気持ち悪いくらいです。明日も全力で頑張ります。

横浜市まで桐たんすのお届けでした。

今日は、神奈川県横浜市まで桐たんすのお届けに行って来ました。起床は午前4時。工場で、今日は職人・横山さんと待ち合わせ、いざ、出発でした。

こんな時期ですから、感染症対策はしっかり。マスク、アルコール消毒持参、着用はもちろん、都内は走りますが、一切車からは降りず、お客様のご自宅とトイレ、昼食以外は立ち寄りません。出来るだけ、トイレ、昼食も都内から離れた場所で、人気のないPAで済ませます。

予定道理に、横浜市のK様のご自宅に、胴丸の小袖和たんすをお届けさせていただきました。K様、ありがとうございました。お部屋は少し狭めでしたが、ぴったりと収まり、安心致しました。

今日は一軒のお届け。帰りも順調で、午後3時過ぎには工場へ戻れました。明日はゆっくりさせていただき、週明けも全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 三重県M様の和たんすを作る4

三重県M様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、昨日は、地板の四方を巻いたところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

上台の立側にタイコを組み入れて、シャコ万で挟んで固めています。また、胴丸の上板を乗せていきます。

胴丸の上板をはみ出さないように乗せて調整しています。

上台と下台の重なる部分のずれを防ぐために、重ねのサンをカンナで削って作っています。

立側ののりが乾く間に、台輪の制作に入ります。

下台の上台と重なる部分(重ね板)をカンナで削って仕上げていきます。

上台の上板をカンナで仕上げていきます。

たんす本体を重ねて横にし、ズレないように長ハタガネで締めて固定して、立側をカンナで一気に仕上げていきます。

このたんすは胴丸という本体が厚くて丸みを帯びているタイプです。その台輪の角に丸くするために桐を貼り、貼った部分を丸く仕上げていくのです。

今日も3分板を切ります。地板、底板、タイコなどなど。明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 三重県M様の和たんすを作る3

三重県M様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、昨日は、上板を長ハタガネで締めて木釘を打って止めるところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

下台の立側と地板、棚板、重ね板を組み入れ、長ハタガネを締めて、下台の立側を固めていきます。後ろは、立側にタイコを組み入れ、シャコ万で止めた上台。

下台の裏板をカンナで削って、合わせています。ピッタリと収まるようにカンナで調整して裏板を打つ準備をします。

ハタガネを締めながら、ドリルを揉んで木釘を打って裏板を止めていきます。

上台の裏板を打つため、長ハタガネで止めながら、ドリルを揉んで木釘を打って裏板を止めていきます。

下台の地板をカンナで削っていきます。平らに削れているかを定規で何度も確認していきます。

地板の前後もカンナで削っていきます。

ここも平らになっているかを定規で確認しながら、カンナで削っていきます。

地板の四方を巻いていきます。

今日も板を組みます。3分板の引出し底板、ヘギ底板です。かなりの量を組みます。

明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 三重県M様の和たんすを作る2

三重県M様からご注文頂きました和たんすの制作ですが、昨日は、タイコに溝を掘ったところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

タイコのサンの前面を斜めに削り、ペーパー(紙やすり)をかけて、滑らかにしていきます。

タイコの中棚が入る部分の上に、サンを置いていきます。

丸盆の型を置きながら、サンをドリルで揉んでいきます。

ドリルで揉んだら、木釘を打って止めていきます。

タイコにサンを木釘で打ったら、タイコの前面をカンナで仕上げていきます。

タイコに中棚を入れ込んで固めていきます。

その上に上板を乗せていきます。

長ハタガネで締めて、ドリルを揉んで木釘を打って止めていきます。

今日も昨日に引き続き寒い一日です。今日は3分板を切り、板を組みます。ヘギ底などなど。明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 三重県M様の和たんすを作る

今日からは三重県M様からご注文いただきました和たんすの制作をお伝えしていきます。M様からはカタログのご請求をいただき、その後、ご注文をいただきました。M様、ありがとうございます。

まずは図面を出して、この図面1枚で職人さんは桐たんすを制作していきます。

木取り(部材)を出してもらい、長さ切りで、それぞれの部材を各々のサイズに切り分けていきます。

各部材をカンナ掛けしていきます。

今回は板厚4cmの胴丸という形。引出しが2段で、観音開きの中の衣装盆が多いタイプです。その上台の地板が入る部分を作るため、昇降盤でノコを入れて行きます。

ノコ目を入れたら、ノミで地板が入る部分を取っていきます。

タイコの入りの部分をケヒキで欠いて、ペーパー(紙やすりをペーパーと呼びます)をかけてきれいにしていきます。

溝堀カッターで、タイコに中棚が入る溝を掘っていきます。

溝を掘った跡。きれいに溝が掘れます。

今日は寒い一日。チラホラ白いものが降ったような。もう、新潟はそんな季節。明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 富山県K様の和たんすを作る7

富山県K様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、今日が最後です。昨日は、丸盆の上口をカンナで仕上げるところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

丸盆を数枚重ねてハタガネで締めて固定し、丸盆のカガミ板と先板をカンナで一度にまとめて仕上げていきます。

まとめた丸盆を立てて、ホテ板をまとめてカンナで仕上げていきます。

今回は、上下開きと呼ぶ、観音開きが上下4枚の構成です。扉に上下左右の位置を書いていきます。

扉を仕込んでいます。仕込むとは、観音扉を本体に当てながら、ぴったりと扉が収まるように、カンナで慎重に合わせていくことを言います。

観音扉の表面と裏面をカンナで仕上げています。扉を仕込んで、仕上げれば完成です。

この後、塗装、金具付け、調整、検品、梱包してお届けとなります。

今日は柾割の仕事です。いつもは親方がやっているのですが、今日は量が少ないので私が。明日も全力で頑張ります。

木はずみに行ってきました。

ここ数日雨が続き、なかなか行くことが出来ませんでしたが、今日だけは晴れ予報でしたので、今日を狙って、先週、新潟県津南町で仕入れてきた桐丸太の木はずみに、製材所まで親方と行って来ました。

「木はずみ」とは、丸太を検分して、どこが曲がっているか、どこで切ったらいいか、何分の厚みで製材するか、などを、桐丸太1本1本を見ながら、墨を付けて行く作業です。

この作業が、桐たんすの良し悪しに影響を与える、そんな気もする作業です。ある程度は、先週、丸太があった土場で見て、検討を付けていたのですが、1本1本並べられると、若干、変わって来ます。

今回は、56本という結構な数ですので、親方と2人で、ああでもない、こうでもないと言いながら、作業を進めました。

結構な時間と、労力。かなりヘトヘトでした。あとは、製材所に指示通り製材してもらい、雪が降らないうちに、板を干したいのです。

昨年は、11月10日に干したのですが、今年はそれ以上に遅くなってしまいます。何とか、早めに干したいものです。

桐たんすの組み立て 富山県K様の和たんすを作る6

富山県K様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、昨日は、引出しの蟻組みの内側をノミで取るところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

丸盆の枠を固め、内側の丸を付けながら丸盆を重ねていきます。内側の付けた丸が当たらないように交互に重ねていく形が美しいです。

丸盆の底板を木釘で打って止めていきます。

丸盆の底板をハタガネで締めながら木釘を打っていきます。

蟻組みを取った小引き出しのホテ板と底板。

小引き出しの枠を固め、底板を打つために、チューブでのりを付けていきます。

ハタガネで締めながら、底板を木釘で打って止めていきます。

丸盆を逆さにして、下に台を入れ、丸盆の底板をカンナで仕上げていきます。底板の木目が美しいです。

丸盆の上口をカンナで仕上げていきます。

今日は7分板を組みます。丸盆、ヘギのホテ板、チェストのホテ板など。明日も全力で頑張ります。