桐たんすの組み立て 愛知県T様の和たんすを作る7

愛知県T様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、今日が最後です。昨日は、衣装盆の底板を木釘で打ったところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

衣装盆(ヘギ)をまとめてハタガネで締めて、ホテ板(側板)をカンナで仕上げていきます。

職人は、事あるごとに仕上げる前に、カンナを研ぎます。研いだ刃を、カンナの台に入れ、裏金を合わせていきます。

観音開きの中の小引き出しのカガミ板(前板)を仕込んでいきます。仕込むとは、カガミ板を入る場所に当て、引出自体が隙間がないように、ぴったり入るように、合わせて行くことを言います。

大引き出しのカガミを仕込み、引出しの枠を組み、底板を木釘で打ち、引出しを本体に入れて行くために、ホテ板をカンナで削りながら、本体に入れては、どこが当たっているのか確認し、入れては確認、出しては削って調整するを、何度も行い、密閉度のある引出しを作り上げていきます。

薄いカンナ屑、一枚、二枚の違いで、引出がスッと入る、入らないの違いが生まれるほど、微妙な違いを手の間隔でつかんでいきます。

引出が全部本体に入ったら、観音開きの扉に移ります。本体を扉に仕込み、観音開きの表と裏をカンナで仕上げて完成となります。

その後、塗装、金具付け、調整、検品、梱包を経て、お届けになります。

明日も全力で頑張ります。

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