桐たんすの組み立て 東京都Y様の和たんすを作る9

東京都Y様からご注文いただきました和たんすの制作ですが、今日が最後です。昨日は、引き出しのホテ板(側板)を削りながら、引き出しを入れていく所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

引き出しのホテ板(側板)や先板を削りながら、引き出しを入れていきます。

入れては当たっているところで止めて、どこが当たっているのかを確認しながら、出して削っていきます。この工程を何度も繰り返します。大きな吸盤は引き出しを引っ張り出すためのものです。

引き出しを出してホテ板を削っていきます。少し削っては入れて確認し、削っては入れて確認する。これをきちんと入るまで繰り返します。

衣装盆(ヘギ)を仕上げて、角をカンナで丸めた後、ペーパー(紙やすりをそう呼びます)で、丸めた角を仕上げていきます。

引き出しを入れていきます。無理に押して入れるとどこが当たっているのかが分からなくなるので、静かに入れて当たったところを目と勘で確認します。

引き出しが入ったら、引き出しの全面をカンナで仕上げていきます。カンナは止めずに一気に仕上げます。

引き出しが入って仕上げたら、最後は観音開きの扉です。立側と上板に隙間がないようにピッタリと仕込んでいきます。(合わせていきます)

扉を仕込んだら、最後に扉の表と裏をカンナで仕上げて完成となります。

その後は、塗装、金具付け、検品、梱包してお届けとなります。

今日も最後に残った「柾割り」の仕事をしに、親方が工場にやってきました。

一通り仕事をし、10時の休憩でお茶を飲み帰って行く。ただそれだけの事でも、気分転換になるのでしょう。

明日も全力で頑張ります。

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