徳島県に桐たんすのお届けに行き、東京で展示会を開催し、そして昨日、次男たくみの卒業式に行き、製作途中の愛知県I様の桐チェストの進行が滞っていました。お伝えできなかっただけで制作自体は進んでいますのでご安心下さい。
さて先回は、桐チェストの引出しの枠を作ったところまでをお伝えしましたが、今日は、枠を作ってから引出しの底板を木釘で打ち、底板をカンナで仕上げていくところからお伝えしていきます。
引出しの枠を作り、底板を打ちました。
底板をカンナで仕上げると同時に、ホテ板を削りながら、引出しを本体に入れていきます。入れてはどこが当たるかを見て、また底を削っていく、その繰り返しで引出しを少しずつ入れていきます。
引出しの底板を仕上げていきます。
引出しを入れていく時は、カンナは一丁ではなく、最低2丁を使って仕上げていきます。そして、引出しは強く入れてしまうと、どこが当たっているか分からなくなるので、当たったところで止めて、どこから引出しを引いて、その当たっている部分を削っていきます。
ホテ板を削りながら引出しを入れていきます。
その際には、引出しはまだ取手金具が付いていないので、大きな吸盤を使って引出しを引っ張り出します。その繰り返しで、やっと引出しが入り、その後、引出しを入れた状態で全体を仕上げて完成となります。
どこが当たっているかを見ながら、引出しを入れていきます。
完成です。
今日の私は、4尺用の棚板と中棚、その後は出荷待ちのチェストの調整と梱包で時間がかかり、半日を費やしてしまいました。
その間、奥様は熱で板を真っ直ぐにするホットプレスを行っていただき、今日一日でかなりの量の板を真っ直ぐにしていただきました。
明日も全力で頑張ります。