東京に来て早くも三日目。組合主催の展示会で、青山の会場で午前11時から午後7時まで来ていただくお客様に接客し、桐たんすの素晴らしさをお伝えしています。
私も東京へは結構来ている方だと思うのですが、来る度に、東京という奥の深さと、そこに住む人達の様々な行き方に興味が湧いてきます。
昨日は隣で、漆器屋さんの店主による壊れた漆器のクリニックが行われていたのですが、その店主と話をした中で、今、日本における伝統工芸品の元気になさを嘆いていました。
でも、その話の中で、「嘆いていただけではダメなんだ」、その中でも出来るところから何かをやっていかなくては・・・。と勇気ある言葉をいただきました。
漆器屋さんの地元である石川県輪島市の輪島塗りの現状は厳しいと言います。それは業種は何であれ、どこも同じような状況なのだと思うのですが、その中で、どこを見て、何をやっていくのか。ということが必要だと言っておられました。
「何の悩みもなく順調」と言うのもそれはそれでいいのでしょうが、「悩みや問題があるから人生が面白い」とその方は言いました。さすがに人生経験が豊富な方です。
今までは作るだけで良かった職人が、これからは作るだけでは飯が食えない。と言います。全くその通りで、「お客様からありがとうと言ってもらえる関係を作っていけ」と言われました。
東京に来ると色々な意味で刺激になりますし、一人の方との出会いで人生が大きく変わる場合もありますから、ご縁は大事ですね。
今日までの3日間で、色々なことを考えます。それを行動に起こさなければ・・・。そんな事を思った日々です。
あと2日間、全力で頑張ります。