桐たんすの組み立て 東京都S様の桐チェストを作る


調整と点検を終えたチェスト

昨日、完成した別注の桐チェストは、昨日の内にクリア色の天然オイルを塗り終え、今日、私が、梱包前の調整と点検を行いました。金具が付かない引出しは、引出しの下に彫り込みを付けてその部分を引いて出し入れする仕組み。シンプルで見た目もスッキリです。


裏板が3cm出ています。

あと一つ、このチェストで変わった部分があります。それは、裏板。普通、裏板は本体にピッタリと付いているのですが、このチェストは本体の上板から3cm、裏板が出ているのです。

何のために出ているのか?それは、この上に座布団を引いてお客様が座ることを目的とするチェストなのです。その時に、座布団が落ちないように、裏板で支えるように3cm出したのです。最後の調整と点検を終え、梱包を済ませ、後はお届けするだけです。

そして今日からは、東京都のS様からご注文を頂いたチェストの組み立てに入ります。

まずは木取り(組み立てに関わるパーツ)を全て出して、各々の部材を寸法ごとに切ります。その後は、すべての部材にカンナを掛け一通り仕上げます。

その後は、立側(両側本体)、上板のホゾを取ります。ホゾを取るとは、チェストの上板と両側の側板は、ホゾ組で組み合うので、凹凸のホゾを取るのです。


ホゾを取った上板。

昔は全て手作業で、毛引きでホゾを取っていましたが、今では機械で取ってしまいます。その後は、立側(両側)に、棚板が入る溝を彫っていきます。これは、溝切りカッターと呼ぶ、溝を彫るカッターを当て木に沿わせながら、溝を彫っていくのです。(慣れないと曲がってしまいますが・・・)


溝切りカッターで、立側に棚板が入る溝を彫っていきます。

先の方までは、カッターの歯が届かないので、先の方は、ノミでしっかりと取っていきます。


先の方は、溝切りカッターの刃が届かないので、ノミで取っていきます。

そんなところで、今日はここまで。明日も全力で頑張ります。

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