桐たんすの組み立て 別注のチェストを作る その3

先週末は、別注の桐チェストの立側(本体)を組み立てるところで終わりましたが、今日は、立側が立ったら次は引出しに入ります。

引出し用の、ホテ板(側板)、先板、底板を用意して、ホテ板、先板は厚さを決め、底板と合わせて、寸法を決めます。
そして次は、引出しの内側に入る部分を仕上げていきます。(引出しとして組んでしまうと、内側の部分は仕上げられませんので)

その後は、「鏡を仕込みます」鏡を仕込むとは、鏡板(引出しの前板)を引出しが入る部分に当て、隙間がないようにしっかりと合わせていく作業です。


引出しを削りながら、少しずつ入れていきます。

引出しを仕込む工程が甘いと、引出しが「ガホ」(ガホガホ、甘い)になり、桐たんす特有の、引出しを入れると他の引出しが出てくるような、密閉度がなくなります。ですので、引出しを仕込む工程は、桐たんすの命とも言うべき工程です。


引出しの底板を木釘で止めていきます。

その後は、引出しを組み、底板を木釘で打って止め、引出しの先板、底板を仕上げ、ホテ板を削りながら、引出しを少しずつ入れ込んでいきます。ここでも、削りすぎればガホになり、削らなければ入らない、ここが桐たんす職人の塩梅と、技術です。

引出しがちょうど入ったら、このチェストは平面(面を取ってない、まっ平らな作り)引出しと本体の全面の凹凸がないように削って合わせ、最後に仕上げます。


完成した桐チェスト。この後、塗りの工程に入ります。

これでこのチェストは完成です。この後は仕上げの塗る工程に入るのですが、今回のチェストは、クリアオイル仕上げ。
透明な天然オイルを塗り込み、桐の自然の色合いを活かした仕上げでお客様の元にお届けします。

週明けの月曜日、今日はいくつかのハプニングもありましたが、何事もなく終わりホッとしています。
明日も全力で頑張ります。

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