桐たんすを仕上げる   「桐を焼く」

曇り   台風が近づいています。風が強いです。

今回は桐を焼いて仕上げる「焼き仕上げ」。

桐たんすの仕上げ方法(塗装)にはいくつかあって、伝統的な「との粉」仕上げが一般的ですが、その他、桐を焼いて仕上げる「焼き仕上げ」や、焼き仕上げの中でも、焼いてからとの粉を塗り込んでいく「時代仕上げ」

そして、最近では植物オイルを主成分とした「天然オイル」仕上げなど、桐たんすの仕上げ(塗装)も、様々なやり方が生まれ、お客様のお好みに応じて提案できるようになって来ました。

今回の「焼き仕上げ」は、桐の蔵でもよく行う、桐を焼いてすすを落とし、その後、桐たんす用のロウを塗り込んで仕上げる、至ってシンプルな焼き仕上げ。

焼いてすすを落とすときに使う、「うづくり」が木目をしっかりと浮き立たせ、こげ茶色の地色と相まって、和風なのにどこか洋風さも感じられる仕上げになります。

桐は火事になっても、表面は焦げるのですが、焼き切るまでに時間がかかるという桐の特性を活かした仕上げ方法です。

そんな焼き桐仕上げですが、焼いている最中は細心の注意が必要です。うっかりするとすぐに火がついて、そこが焦げてしまいます。

私も「あ~~って!」何度も焦がした経験があり、そこから生み出した出来るだけ焦げない方法もあります。

職人って、そんな試行錯誤しながら技術を会得していくんですよね。

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