春の匂い。

   曇り。  暖かな一日でした。

桐たんす職人は、大きく分けると3つの職人に分けられます。

まず一つは、「組み立て職人」
桐たんすを作る職人です。
桐の蔵は、組み立ては分業ではなく、一人の職人が
最後まで、全部作ります。

次に、「仕上げ職人」
完成した桐たんすに、色を塗り、金具をつけます。
桐の蔵では、石山くんが担当しています。

そして最後に、「木取り職人」
これは、お客様から注文が入ったら、その桐たんすに合った、
板を倉庫から持ってきて、そのたんすの寸法に切ることから
始まります。組み立てる前のパーツを作る感じです。
これは、私が担当します。

今週、木取り職人の私は、ずぅーーーーと、お客様から
注文のあった、桐たんすの板を切っていました。

倉庫に行って、板を探し、図面を見ながら切る。
また、倉庫に行って、板を探し、切る。
毎日が、その繰り返しでした。

桐たんすは、本体の立側板。
本体の裏板、引出の底板など、部分によって違う板を使うので、
その都度、倉庫に行って板を探す作業は、ホント、大変です。

桐の蔵の倉庫には桐板が天井に付くくらいに、山のように積まれてあり、
それを、山登りのように、登って板を見つけてくるのです。

さすがに、一週間、この作業の繰り返しですと、
心持、板が減ったな。と、感じています。

今日は、桐の蔵の工場はお休みでしたが、午前8時から、
午後4時位まで、私、一人で板を切っていましたので、
相当、作業は進みました。

あとは、月曜日に、最後の板を切って終わりです。

実は、来週末、次男たくみのサッカーチームが、
フットサルの新潟中地区予選を2位で抜け、県大会に出場するため、
嫁さんが、絶対、仕事入れないでね!と、口酸っぱく言うので、
その分も、今日やってました。

さすがに午後4時を回って、先が見えてきたところで、
あまりにも、外の天気が良かったので、「走り虫」がうずき、
午後5時前に仕事を止め、50分位、ランニングしてきました。

久しぶりに走った、いつもの道は、何だか「春の匂い」
明日からは、弥生三月。
新潟にも春が、少しづつ近づいています。

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