展示会はドラマチック。

    雪、時々、曇り。   新潟市内はここよりも大雪でした。

昨日まで、地元、新潟市内で行っていた今年初めての
展示会を終えた。

金曜日からの3日間だったのだが、初日の金曜日は、
準備の後、午後からの開催だったが、天気も幸いしてか、
この初日が、一番の来場者だった。

で、2日目の土曜日からは、今年一番の冷え込みと
冬型。
会場までの道路は、大雪とツルツルの凍結。
そして、強風が相まって、もう、暴風雪だった。

こんな日に、どうやって会場に足を運んでくれるのか?
不安だった。結果は?

正直に言うが、こんな天候ではお客様に来ていただく事は
難しい。
だって、私だったら行くかと言えば、考えてしまう・・・。

でも、そんな中でも、来ていただけるお客様はいるのです。
ホント、これだけでも感謝なのですが、そこから
お求めいただいたお客様には、ホント、「ありがとう」の
感謝しかありません。

お求め頂きました、「W様」、「K様」、「S様」、「S様」、「T様」
本当にありがとうございました。

特に、最終日の昨日は、ホント、もう、言葉になりませんでした。
だって、午前中、来ていただいたお客様は、0。
誰も、来なかったのです。

そりゃ、そうです、外は大雪。
道路はツルツル。
今年一番の冬型。

でも、そんな時にドラマが待っていました。

午後4時前。
もう、今日は終わりかな?と思った時に、
お一人のご婦人が、「見せてください」と・・・。

その後の会話の後、そのご婦人は、遠く、
海を渡って来て頂いた方でした。

そして、最後の最後に、和たんすをお求めいただきました。
確かに、桐たんすをお求め頂いたことは、本当に
ありがたい、その一言に尽きるのですが、
こんな天気の中、それも、海を渡って来ていただけることが、
私にとって、お求め頂いた以上に、嬉しかったのです。

桐たんすの製造メーカーが、お客様への直接販売を始めて、もう、
6〜7年にもなります。
その間、本当にたくさんのお客様とのご縁と、数々の
ドラマがありました。

今回の、このS様とのご縁も、桐の蔵の数年のドラマの中でも
劇的と言えるドラマチックな幕切れでした。

作り手(私たち職人)と、買い手(お客様)が本当に一つになれる
関係が、私たちの理想だと思うのです。

私は、桐たんすを作りことを生業にしてきましたが、
それは、桐たんすを作り、お客様にお求めいただき、
喜んでいただくことが、私たちの喜びなんだと感じてしまうのです。

職人と、お客様。(作り手と買い手)
本当にシンプルな関係ですが、シンプルであればこそ、
繋がるものがあるように感じるのです。

今回の展示会は、ホント、ドラマチックな展開でした。
ありがとうございました。

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