専門用語での会話。

     雨のち、曇り。  一時はすごい雨でした。

今日の仕事中、石山君から、「引明け(ひきあけ)が足りません」との
報告があった。

引明け(ひきあけ)とは、桐たんすに付ける鍵穴の金具をそう呼ぶのだ。
でも、引明け(ひきあけ)と、言ってくれた石山君は、本当に
慣れて来たなと思った。

私は、石山君には、鍵穴の金具を「引明け」と言うんだよ。
などとは、一度も言った事はない。(と思う)

でも、石山君との会話の端々からは、この金具は「引明け」と
呼ぶんだな?と言う事くらいは、感じてもらえる言い方はしていた
かもしれない。

でも、直接本人に言った記憶がないから、今日、
「引明けが足りません」と言われたときは、ぞっとした。

金具の発注は、私の責任。
よく、金具が足りないことはある。
それは、全て、私の責任である。

でも、今日の石山君の言葉には、発注ミスは私なのだが、
それ以上に、石山君が「引明け」という専門用語を使ってくれたことが
嬉しかった。

私は、彼にはそんなに教えた記憶はないのですが、
たんすの寸法(尺、寸、分)など、も、完璧に覚えてくれているし、
金具の専門用語も、覚えてくれた。

本当に、ありがたいというか、すごい!!
だって、まだ、一年目ですもん。

あんまり褒めると・・なので、これくらいにしておきますが、
本当に、やる気がある石山君です。

今後、期待することは山ほどありますが、
それも、これから徐々に・・・。

これからも、期待してますよ。
今後とも、宜しくお願いいたします。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

コメント

  1. ご無沙汰してます。
    うちの会社も、「みて覚えろ」って感じの昔かたぎなのでたいへんですが、若い子達も18才から入ってかれこれ20年戦士達が多くなってきました。言葉も荒いので水産業界はたいへんですが、よく続いてくれてるなと感心します。私も同じだけ歳を取って対等にはなせるようになったんですが、女なので、最初は言葉遣いにしり込みもしましたが、最近では言い返してる自分にも感心します。(^^;)
    職人的仕事ってそうですよね。
    私はパソコン系の仕事よりも人対人って感じで人情味もあって好きです。

  2. 桐の蔵・三代目 より:

    藍ちゃんのママさま、コメントありがとうございます。
    どの業界にもある、専門用語って興味深いですよね。
    また、職人の世界は、言葉も荒いのは事実。
    私もよく、嫁に怒られます。
    でも、確かにその辺が、人間臭かったりして、
    いいところなのかも知れませんね・・・。

Comments are closed.