気持ち・・・。

    すがすがしい天気。    まだ、梅雨入りしていない!

誰もが経験があるのではないだろうか?
「終業時間に、この仕事が終わるのか?」
「多分、ギリギリか?、オーバーしてしまうな?」
と、言う事を。

でも、今日は、どう考えても、終業時間内に終わるのは
厳しいな!と、思っていた。

新人(もう新人ではないな)、石山君の今日の仕事だった。
今日の彼の仕事は、午前中は昨日の再生たんすの続き。
私が、午前中は長野県まで、桐チェストのお届けに行っていたので
昨日、教えておいた扉のつけ方を、問題なく付けていた。

その後、出来上がった桐たんすの仕上げ(塗装)に
入ったのだが、その時間帯は午後から。
その時点で、石山君の段取りはどうだったのか?は
分からないが、時間帯は読めていたはずだ。

下塗りを終え、中目立て(専門用語ですみません)を
終えたのが、午後4時前。
この桐たんすの仕上げ塗りを終えるには、とっても厳しい
時間帯だった。(と思う)

でも、彼は、仕上げ塗りの準備をした。
隣りの部屋で仕事をしていた私は、「塗る?」と
声を掛けた。

「はい」との返事で、迷いなくサポートすることを約束した。
これが、いい!!
この気持が、嬉しかった。

午後からの仕事の段取りで、ゆっくり仕事をして、
仕上げ塗りを翌週(明日、明後日はお休み)に持っていくことも
出来ただろう。

でも、彼の取った段取りと、行動は、気持がこもっていた。(と思う)
休みの前に、塗っておきたい。
私には、そんな風に思えてならなかった。

残り時間、約1時間と少し。
結果から言うと、彼は一人で塗りきった。

いやーーーー、ホント、成長した。
今日の石山君の気持のこもった仕事には、感動した。

繰り返しになるが、彼の午後からの仕事の段取りは、
時間を計算しての段取りだったと思う。

でも、仕事を進めていくに連れて、「出来るかも?」と
なった。
そこで、仕上げ塗りに行ってくれた彼の気持が嬉しかった。

私なら、終業時間は無いから、当然、仕上げ塗りに
入るが、彼は、職人と言う立場。
桐の蔵の職人さんは、終業後は、すぐに工場を後にする。

だから、遅くまで居にくい。という感じさえある。
でも、今日は、それも思っていたのだろうが、
そんなことを感じさせないくらいの仕事ぶりだった。

あまり褒めるのも何なのだが、今日のこの仕事は
とっても気持がこもっているな。と感じたから・・・。

今日のこの気持を、忘れないで欲しい。
数年経過すると、こんな事は忘れて、すぐに、楽して、
仕上げ塗りは、週明けでも良いか?って、なってしまう。

でも、今日、仕上げ塗りをした場合と、
週明けの月曜日にした場合では、段取りが
全く違ってしまう。

口では言わなかったが、頭では思っていた。
「出来れば、今日、仕上げ塗りが出来ればと・・・」

長くなったが、今日は、石山君に助けられた。
ありがとう!

週明けからも、頼むよ!!

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