家柄です。

   関西は曇り。   所によって雨でした。

今朝は、午前4時半起床で、5時出発という
関西方面の定番の出発時間。

でも、今の時期は午前4時半といっても明るいから
まだまだ、気持が楽だ。

いつものように、高速道路をひたすら西へと向かう。
助手席の弟は、熟睡。
私は、ひたすらアクセルを踏み、西へと・・・。

途中、約半分を過ぎたところで運転を弟に替わる。
でも、彼、配達中の高速道路で速度違反の切符を
切られているせいもあり、何だかゆっくりと走っている。

「おい、そんなんでは着かないぞ!」っていうと、
安全運転で・・・。と。
まあ、それに越したことはないのですが・・・。

予定していた時間を少し過ぎた、午前11時過ぎに
今日のお客様H様のご自宅に到着した。

玄関前に車を止め、思わず息を呑んだ。
「立派な門構えのご自宅」
チャイムを鳴らし、奥様と御嬢様が出迎えてくれた。

それからは、緊張の連続だった。
だって・・・・、すご過ぎた。

門から、玄関までは、石畳でお庭が続く。
立派で、大きな玄関は総大理石。
そして、玄関を過ぎれば、、ペルシャ絨毯が敷かれた
廊下。
その奥には、十数畳の日本間がニ間続き、その奥には、
きれいに手入れされたお庭が見え隠れしていた。

そのどれもが素晴らしかった。
桐たんすは、玄関を上がった最初の日本間に置かれ、
二本並んだ桐たんすは、そのシチュエーションも相まって
素晴らしく映えていた。

そして、なんと言ってもつつましい奥様のお出迎えと
御嬢様の人柄が素晴らしかった。

これが家柄なのだろう。
と、そう感じた。

全てにおいて、代々、その家に伝わってきた雰囲気というか、
躾というか、その全てが穏やかで、ゆっくりとした空気が
流れていた。

桐たんすや、桐チェストをお求め頂いた多くのお客様に
関わらせていただいてきたが、その誰もが、本当に、
素晴らしいお客様だった。

素晴らしいという意味は、良し悪しではなく、幸せそうな家庭だったと
置き換えてもいい。
前にも、書かせていただいた記憶があるが、
桐たんすをお求めいただける多くのお客様は、本当に
素晴らしい家庭を築いている方が多く、その誰もが
幸せに過ごされてきたのだな。と感じることが多い。

今日のH様も、本当にそうだった。
奥の座敷には、お祝いの品が並び、嫁ぐ日を前にして、
その準備が刻々と進んでいる様子が伺えた。

今日も、H様の結婚に際しまして、桐たんすという品を通して
お役に立てた事を誇りに思うと同時に、H様の益々の
お幸せを、心からお祈りします。

H様。
ありがとうございました。

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