2008年 3月 の投稿一覧

こんな雰囲気が好きです。

    晴れ。  これからは、春が待ち遠しいみたい・・・。

工場がお休みの今日、私は、自宅にこもって、次の
リニューアルする作品の制作に必死だった。

そんな中、職人・横山松雄が、自宅で使う箱を作りたいとの事で
工場を開けた。
だから、弟が付き合い、二人で朝から工場での作業が
行われていた。

私も午前中で何とか目途がついたので、昼食後、
工場に行ったら、「今、出前を取った」とのこと。
しばらくすると、ラーメン屋さんが出前を持ってきてくれた。

以前は、こんな事が少なからずあった。
それも、職人・横山さんが多かった気がするが、
休日の工場で、職人さんと一緒に御昼ご飯のラーメンをすする。

私、こんな砕けた雰囲気が大好きです。
桐の蔵の工房は、職人さん同士の仲が良く、
本当にいい雰囲気だ。

小さな、小さな工房なので、小回りも利くし、
職人さんと、我々の意思の疎通も、すぐに出来る。
それが、この工房の強みなのかもしれない。

とかく、人間関係がギクシャクする今の時代だが、
桐の蔵の工房は、本当に、人に恵まれれている。

ホント、これだけは感謝している。
いい作品が、生まれる最低限の土台は、この「人間関係」が
関係していると思う。

安心して、最高の作品が生まれやすい雰囲気作りが、
自然に出来ているのだろう。

休日の今日。
久しぶりに、こんな事を感じました。

最高の作品は、最高の職人と、最高の職場環境から
生まれるものです。

三月は、ホント、大変かも・・・。

    曇り。  今年はいつまで雪が降るんだろう・・・。

三月に入り、年度末と言う事で、今年に限っては
何だか、忙しい。

まずは、今日。
長男、いさみが所属させていただいた地域のサッカー選抜の
クラブの今年最後の、送別会(?)があり、ただ今、嫁さんと
二人で出かけている。

そして、週が明けると、私の某商工会議所での卒業式があり、
その後、六年間お世話になった、地元のサッカークラブの送別会があり、
そこにも当然ながら参加。

その後、この三月の本番とも言うべき、長男いさみの小学校の
卒業式が待ち構えている。

卒業式の後は、子供たちを交えての謝恩会と、その晩には、
父兄の謝恩会(?)で、六年間の思い出を語ってくるようだ・・・。

この月だけで、私と嫁さんで、5回以上の夜の会に参加する。
こんな事って、初めてだし、どちらかが参加していたら、どちらかが、
他の子供たちを見なければならない。

今日、こうして書いている時も、嫁さんと長男を待ちつつ、
この日記を書いている。

数年前まではこんな事は考えられなかった。
でも、次男のたっくんが何とか大きくなってきたので
こんな事ができるのだろう。

今日は人生の節目での、飲み会でもあり、この機会は、二度とない。
だから、後悔しないように思い出を語って欲しいし、
記憶に残して欲しいと思う。

特に、今年、小学校を卒業する長男いさみに関する行事が多い。
この年は、もう、この時しか経験できないし、今、この時を悔いの
ないように過ごして欲しい。

後、数日で、小学校の卒業式だ。
長男は私たちにとって初めて子供だったので、私としては長男の
小学校卒業は、考え深いものがあるような・・・。

輝いている。

    曇り、時々、雪。     まだ、雪は降ります。

今月に入り、展示会で工房を空けることが多くなった。
そうすると、実質、新人の石山君の仕上げの仕事を、
サポート出来なくなる日が出てきてしまう。

そんなことを見越して、出来るだけ自分一人で出来るように
段取りを組み、少ないながら、、経験をさせてきた。(つもり・・・)

でも、そんな私の心配をよそに、石山君は黙々と、自分の
仕事を身に付けてきた。
特に、色を塗った後の「ロウ引き」と呼ぶ、桐たんすにロウを塗って
仕上げる工程は、ここ最近、目覚しいものがある。

この「ロウ引き」という作業は、仕上げの桐たんすの出来、不出来を
左右するといっても過言ではない工程だ。
これによって、高価な桐たんすが、より生きるのか、不評になるのか
そんな評価が分かれる、まさしくポイントだ。

入社当時、私は、このロウ引きの作業に関しては、口をすっぱくして
彼に言った。
まだ、まだ、入社当時は、「大丈夫なのか?」と本当に思ったし、
何度も、怒った(すまん)作業工程だった。

でも、ここ最近の出来は、本当にいい!!(というか素晴らしい)
ここで、あまり褒めるのもなんだが、この工程では、早くも
技術を身に付けつつあるかもしれない。

当然ながら、まだ、まだ、ミスは多い。
でも、そんなことは問題ではない。

これからは、経験と共に、技術が身に付いていく段階に入った。
黙々と、仕事に打ち込む石山君の姿は、見ていると何とも、純粋だ。

でも、彼が完成させてくる桐たんすの仕上げは、ホント、ツルツルで、
輝いています。

この桐たんすの仕上げは、かなり高いレベルだと思う。
この前には、お客様からは、相当、喜んでもらえた。

輝いてますよ。
桐の蔵の桐たんすは。

手前味噌ですみません。

緊張から解放されて・・・。

    雪。   晴れたり、降ったりです。

昨年末に、別注の和たんすをお届けしたお客様に、昨日、
二本目となるご注文をいただいた、別注の洋服たんすをお届けしてきた。

このお客様からのご注文は、和たんすにしても、今回の洋服たんすにしても
ホント、大変だった。

大変さ、その一は、まずサイズ。
和たんすのサイズも、普通のサイズよりも一回り大きい。
そして、今回の洋服たんすにしては、組み合わせ式で、いくつかの
箱を組み合わせて一つとして使う形。

だから、全部作って、お客様のお部屋で組み合わせ、扉を付けると
いった作業が入る。
これも、また、お部屋の床の微妙な凹凸で、まずは、水平を取るところ
からはじめるので、結構な、時間がかかった。

そして、製作現場から、お客様のお部屋に運び入れるときも
細心の注意を払い、ぶつけないように運び入れる。

出発当日の朝は、午前5時起床と、そんなに早くはなかったが
前の晩から、「忘れ物はないか?」、「運び入れるまでのシュミレーション」と、
その後の段取り、そして「扉をつけるシュミレーション」などを、考えていたため、
ほとんど眠れずに、朝を迎えた。

それでも、「午後12時30分頃にね」と、お客様から言われていたので、
その時間に遅れないように、トラックを走らせて、兵庫県・尼崎市まで。

睡眠時間が短かった私には、さすがに長距離の運転は辛く、
弟に代わってもらったほど・・・。

でも・・・。
本当に、入ってよかった。
苦労したけど・・・。

帰りの運転は、緊張から解放されたようだった・・・。
でも、まだまだ、7時間の道のりの運転が待っていたけど。

T様。
ありがとうございました。

チェックは必ず入ります・・・。

   曇り。      今日も暖かかった。

毎月の展示会から帰ると、当然ながら、残った出張費と、
もらった領収書を、経理部長である、母に渡す。
今回の東京・日本橋での展示会もそうであった。

でも、その領収書を母は必ずチェックする。
それも、夕食にかかった金額を・・・。(特に)

展示会に行くのは、私と弟の二人。
正直に言うが、朝ご飯と、お昼ご飯はコンビニ。
そして、夕食は居酒屋という、決まったパターン。

朝ご飯と、お昼ご飯は、コンビニで質素に済まし、
夕食の居酒屋さんは、出来る限り、安いお店に行くように
している。
だから、店選びは、決まって大手の居酒屋チェーン店に
なることが多い。

そして、売上がなかなか見込めない時は、夕食も、
湿ってしまい、お腹も満腹には、ほど遠いほど、さっさと店を出る。

原価のコンビニでビールを買い、ビジネスホテルの部屋で、
寂しく飲む。
そんな日々が続く。

でも・・・。
そうまでしてるのに、母である経理部長は、「今回も夕食¥5000」だね、
という。

当然ながら、悪気はないのだが、お酒を飲まない母は、
安い居酒屋で夕食を食べた金額がどれくらいなのかを知らない。

¥5.000といっても、二人で¥5.000だ。
一人、¥2.500は、生ビール2杯と、ちょっとつまんで、もうそんな
金額になってしまう。

だから、いつも夕食は、「これ、高いからダメ」なんて、会話が
日常になってしまう。

今回の、日本橋での夕食は、ほとんど立ち飲みのような
もつ焼き屋さんで過ごした。

初日は、二人で¥5.000.
二日目は、二人で、何と!¥3.500で終えた。

優秀賞モノである。

それなのに、必ず、チェックは入る。
そう、経費は、少なければ少ないほど、いいのです。

追伸
   某、税理士事務所さんへ。
   
   チェックはされますが、いつも大目に見ていただいております。
    少し、オーバーに書かせて頂きましたので、この話は、
   ここだけと言う事で、お願いいたします。(笑)

これからの行方・・・。

    東京は晴れ。  やっぱり東京は暖かいです。

ただ今、東京・日本橋での三日間の展示会から帰りました。
昨日から、三月に入り、春一番も吹いた東京は暖かな日が
続いていました。

やはり、関東地方は過ごしやすい。
でも、あまりにも、「人」が多い・・・。

で、肝心な展示会は、先週の名古屋に続いて、
厳しい展示会だった。

でも、そんな中でも、私たちが東京に行くのを待っていてくれる
お客様もいる。
それが、ただ、ただ、うれしいし、ありがたい。

今回も、M様や、T様、そして、このHPを見て!と言った
お客様達に、お出かけいただき、桐たんすの説明と、私たちの
想い、そして、実際にお会いしてお話できたことが、何より嬉しかった。

人のご縁って言うのは、どうなるのかも分からないし、
このご縁を大切にしていきたいと思っている。

ただ、今回の展示会は厳しかったかもしれないが、
今回、頂いたご縁は、今後、どうなるのは、誰にもわからない。

でも、今回の展示会で、いろいろなことを考えさせられた。

私たちの仕事は、時代に乗っている仕事では、決してない。
むしろ、時代に逆らっている、仕事だとさえ思う。

日本の生活スタイルは激変し、「桐たんす」という、その存在
さえも、忘れ去られようとしていると・・・・。
今回は、少し感じた。

展示会場の目の前は、あの「日本橋三越本店」
その最高の立地条件で、常に人が行き交う場所で、
多くの人が、こう言う。

「えーーーーーーー、桐たんすだって」
「でも、今って・・・・」

こんな何気ない言葉って、以外と傷つくものです。
当然、悪気があるわけでもなく、何げなく言った一言なのですが。

「これからの行方は、どうなるんだろう・・・」
と、マジで、考えさせられた一瞬でもありました。

今の現状を何とか打開しながら、次の代に繋げていくには?

ヒントは、必ずあるはずだ。
桐たんす屋に生まれた宿命として、今後の方向性をしっかりと
見つめ、次代へと、示していきたいと思う。

目先のことも当然、大事。
そして、先々の事はもっと大事。

今回の展示会は、「これからの行方(ゆくえ)」について
考えさせられた展示会でした。

意味のある、現実的な前向きな姿勢で。
明日からは、更なる、挑戦者の気持で・・・。