プレッシャーと、緊張の中で・・・。

   晴れ。   今日は暖かかった・・・。

弟の作業日記で書かれていたが、実は、桐の蔵に
新たなる見習、新人君が入った。

このI君。
経歴は大卒。
そして、何と!、私のこのブログを読んで「働きたい」と
メールを来れた、一見変わった人だ。

ちょうど、我々も新たな職人を募集中で、職安にも
募集を出していた。

そして、数名の方々との面接の結果、このI君を採用した。
年齢は26歳。
見た目よりも、実際は若い。
そして受け答えは、落ち着いている。
さすが、大卒って感じ・・・。

桐の蔵、始って以来の大卒です。

で、仕事をしてから約2週間になるだろうか?
毎日が、私と一緒の仕事。
当然、失敗したら怒るし、段取りや、やり方が違っていれば
注意する。

だから、毎日が、相当な緊張の中での仕事だと思う。
私もそうだったが、修行中って、そんなものだった。

私なんかは、修行中は、いつも怒鳴られていた。
でも、今は、そんなことをしたら・・・。

今の若い子したら、桐の蔵の現場は、結構、辛いかもしれない。
周りの職人さんは、I君に比べれば、かなり年上。
休憩時間の会話も、噛み合わないかもしれない。

でも、自分が「この仕事がしたい!」と、望んできた仕事だ。
周りに何を言われようが、仕事の中で、自分なりの
「やりがいと、生きがい」を見出してこそ、この仕事を選んだ
理由(わけ)が、そこにあるのだと思う。

最初から、自分に合った仕事なんてそうそうない。(と、思う)
私なんて、家業がたんす屋でなかったら、この仕事を
選んでいたかどうかさえも、わからない。

だから、自ら望んできた仕事。
技術を身に付けるまでは、頑張って欲しい。

いつかの日経新聞で、大卒の大工さんばかりの
建設会社の記事を読んだ。

今って、そんな時代なのか?
でも、I君。
この今の緊張感を、ずーーーと持っていてくれたら、
素晴らしい職人になると思うのです。

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