新たなデザインの試行錯誤

昨年から、新しいデザインの桐たんすの開発(っていうか)創造に
取り組んでいる。
桐の蔵が、業界で初めて桐チェストを発表してからもう、4年程が経過
した。
この間、本当に、多くの方々にお求め頂いて、お使いいただいているわけですが、
この基本のデザインを元に、今は、その発展系とも言うべき、形と、
色(仕上げ方法)を模索している最中だ。
これ以上は、工場秘密なので、具体的なことはここでは言えないが、
この先の展示会からは、何とか、お客様に、ご意見をいただけるような
試作品が出来上がると思う。
「すぐには完成させない」
新作と呼ばれる新しい作品は、あえて、こうした気持ちで作る。
誰もが、新しい作品は、すぐに出したい。
評価が知りたいなどと、思うものだが、それを、あえて、
完成させないほうが、自分自身の中で、悶々とした、思いが、
出ては消え、出ては消える。
その繰り返しが、新たな作品を完成させるのだと思う。
焦っては、いけないのだ。
桐たんすは、日本の伝統文化だ。
経済産業省管轄の、素晴らしい、日本の伝統である。
それを基本におきながら、新たな領域にも挑戦したいと
桐の蔵は思う。
伝統は、伝統のままに。
そして、伝統も、時代に合わせながら。
この二つを組み合わせながら、伝統と言われる業界を
創造していきたいと思う。
新たなる作品はもう少し。
京都の展示会で、ご覧いただけるかも・・・。

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