2020年 12月 の投稿一覧

桐たんすの組み立て 埼玉県K様の整理たんすを作る8

埼玉県K様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、昨日は、地板に定規を当てながら真っ直ぐになってるか確認しながらカンナで仕上げた所までをお伝えしましたが、今日はその続きです。

たんす本体の四方丸(写真は地板の両端の外側の丸)をカンナで削りながら作った後、ペーパー(紙やすり)で丸く仕上げていきます。

本体が完成したら、引出しに入っていきます。引出しのホテ板(側板)の内側に入る方をカンナで仕上げていきます。

引出しの先板の幅を、昇降盤で決めていきます。

上台の小物用の小引き出しのカガミ板を仕込むために、カガミ板を擦り台で削っています。

引出しのカガミ板を本体の入る場所に当てながら、カガミ板を仕込んでいます。

カガミ板の内側のホテ板が入る部分に、ケヒキでホテ板の厚みの線を引き、ホテ板が入る部分を作っていきます。

引出しのカガミ板、ホテ板の蟻組みを機械で取りました。

引出しの先板のホゾ作るため、昇降盤でノコを入れていきます。

今日は朝から雨。慌ただしく一日が終わります。明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 埼玉県K様の整理たんすを作る7

埼玉県K様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、昨日は、下台の棚板の溝を掘るところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

下台の立側の溝に棚板を入れ込み、立側から木釘を打って止めていきます。

中台の立側に棚板を入れ込み、固めました。この後、裏板を木釘で打っていきます。

下台の棚板を入れ込み、立側を固めました。裏板を打つ前に、棚板に風穴を開けます。この穴を通して、引出を入れたときに風が抜け、他の引出が出てくるようになります。この風穴がないと、引出がスムーズにひったり出たりしないのです。

裏板を打つ前に、棚板の曲がりを見て、つっかえ棒を入れながら真っ直ぐにして、その状態で裏板を木釘で打ちます。(つっかえ棒のお陰で、棚板は真っ直ぐな状態で木釘が打てます)

ハタガネを締めながら、下台の裏板をドリルで揉んで木釘で打っていきます。

上台の左右の内側に丸を作るため、内側に桐を小さなハタガネで貼っていきます。この貼った桐片を小刀で削りながら、内側の丸を作っていきます。

下台の立側をカンナで仕上げていきます。

下台の地板を定規を当てながら、真っ直ぐになっているかを確かめながらカンナで削っていきます。

今日はこの時期の新潟には珍しく、日が差しました。こんな一日は大事にしたいですね。明日も全力で頑張ります。

桐たんすの組み立て 埼玉県K様の整理たんすを作る6

埼玉県K様からご注文いただきました整理たんすの制作ですが、昨日は、フル戸の中の小引き出しを組んだところまでをお伝えしましたが、今日はその続きです。

上台の立側。棚板や小引き出しの上板が入る溝が掘られています。

上台の前面を面取りカンナで面を取っていきます。

上台の立側、地板、棚板を組み入れて長ハタガネを締めて立側を固めていきます。

ツカを木釘で打った後、出た木釘をノミできれいに取っています。

上台の上板を組み入れるために、のりを付けています。

上板と立側のホゾを組み込み、打ち当てを当てて、ホゾを入れていきます。

上台を固め、シャコ万と長ハタガネで締めて、ストーブの近くに置きながら、のりが乾いていくのを待ちます。

下台の立側に、棚板が入る溝を掘るために、シラガキで溝の位置を印を付けていきます。

12月に入り、残すところあと一か月。年内に納品したいたんすの制作に追われながら、今日もバタバタと、引出しを作り、ホテ板を組む。そして台輪を作る。明日も全力で頑張ります。