2007年 11月 の投稿一覧

釘と言えば・・・。

   晴れ。    週末にひいた風邪が直って良かった。

皆さんは、「釘!」って言われたらどうするだろか?

実は、私、修行時代にこの「言葉」を嫌というほど聞かされてきた。
しかし、今日、いつものように新人君と一緒に仕事をしていて
何の気なしに、「釘ちょうだい」と言った。

そうしたら、新人君は、「釘」と「かなづち」を一緒に持ってきてくれた。
これが正解である。

修行時代の私は、「釘!!」と言われると、「釘」だけ持って親方の元に
行くという、片手落ちの見習いだった。
一回ならまだしも、何度もそうだった記憶がある。

だから、今日、思わず口にした言葉が自分でも新鮮だったし
その要望に、正解の答えを出してくれた新人君に、「俺より気が効く」
と、マジで思ってしまった。

人間って、言われた事以上に返してくれると、思わず感動したりする。
だから、気が効くって、ホント、嬉しい。

こうしたことって、お客様にもしてあげたいし、
自然にできるようになりたい。
今回の新人君のように・・・。

「釘と言えばかなづち」
これと同じ事って、ほかにも多いような気がするのですが・・・。

一年ぶりの、ありがとう。

   雨のち、曇り。    昨晩はすごい雨だった・・・。

一年前、近隣のある町のお客様H様の御嬢様が
中国地方のある町に嫁ぐことになり、桐の蔵の
洋服たんすと、チェストをお求め頂いた。

その御嬢様。
最初は、桐たんすなんて絶対にイヤ!!!って言っていたのを
今でも鮮明に思い出してしまう。

でも、その御嬢様、桐の蔵のショールームに来たら、
すぐに、気持が変わった。(みたいだ・・・)

桐の蔵のショールームは、桐チェストを中心に、伝統的な
和たんすも並んでいるが、桐チェストを見たとたん、イメージが
変わった・・・。と言っていただいた。

そして、ブラックシリーズの洋服たんすと、チェストをご注文いただき、
遠く、中国地方のある県まで、お届けさせていただいた。

そして、一年ぶりの今日、H様からの電話。
伺ってもいいですか?と・・・。

夕方、一年ぶりにH様ご家族で、来店。
H様の御嬢様(お姉さん)が、新築され、着物をしまう
桐たんすが欲しい・・・っていうのですが、普通の桐たんすは嫌っだって・・・。

来店していただき、すぐに一番人気のチェストをお求め頂いた。
H様、本当にありがとうございました。

一度、ご縁を頂いて、また、お出かけいただきお求め頂く。
本当に、ありがたいものです。

お母様は、言ってくださいました。
「昨年から、ずーーーーと、この子にも買ってあげたいと思っていました。」
と、この言葉って、桐たんす職人として、もらう最上級の言葉です。

一年間もの間、桐の蔵を気にかけていただきまして感謝しています。
そのお礼は、最高の作品でお返しさせていただきたいと思います。