2009年2月13日 日本経済新聞取材

桐の蔵
フリーダイヤル0120-57-4337

2009年2月13日 日本経済新聞取材

2009年2月13日 日本経済新聞取材

古い桐たんす 現代風に再生

全国シュア7割を占める桐たんすの一大産地、新潟県加茂地域。
加茂市の隣の田上町にたんす製造だけでなく、古い桐たんすを現代風に再生する工房「桐の蔵」がある。

社長の桑原隆は「捨てないで使い続けてほしい」との願いを込め、現代の住まいでも使いやすい形にたんすを直す。 口コミなどで人気が広がり、全国からの注文が引きも切らない。

桑原の元に持ち込まれるのは、色が変わったり、板がゆがんだりして傷んだ古い桐たんすだ。これまで再生した中で一番古いのは明治時代のものといい、桑原を含め六人いる職人が、2~3週間かけて一つ一つ再生にあたる。

注文の半分は現代風のたんすを求めるもの。板の色をシックにし、金具をシンプルなものに変えて、アレンジする。ゆがんだ板にカンナをかけ、割れや傷が付いている部分を完全に切り離し新しい板で埋めるなどの熟練した技がいる。

傷み具合により直し方が変わり、難易度も高い。「再生は手間もかかるし、利益も上がりづらい。」と桑原は笑う。桑原がたんすの再生をはじめたのは六年前。生活様式の変化や経済の低迷で、たんすの売上が大幅に減少していたころだ。

桐の蔵もピークだったバブル期と比べ二割程度、売上が減っていたという。

ある日、街で粗大ゴミの中に桐たんすがあるのを見つけた。嫁入り道具として使われる桐たんす。「思い入れが深く、本当は使い捨てにはできないはず。」もう一回きれいにして使いたいと言うのが捨てた人の本音では」。こう考えた桑原は、これまでなかった桐たんすの再生を思い立つ。

最初は「ぽつぽつとしか注文が来なかった」。しかし桑原の創造通り、家が狭く、置き場所がないため、古くなった桐たんすを泣く泣く捨てると言う人が多く、こうした人からの再生の依頼が現れた。

二年後には全国から注文を集めるようになった。

顧客の思い入れの深い桐たんすだけに、桑原はメールや電話で頻繁に連絡を取り、意図を聞き出す。二年ほど前、やり取りの際に、桐たんすを洋服入れにも使える現代風に直してほしいという要望を受けたことをきっかけに、モダンなリフォームに取り組み始めた。

再生の引き合いはさらに増え、今では三か月待ちとなるほどの人気だ。会社の事業の重要な柱の一つとなり、売上高がピーク時の水準にまで回復した同社のけん引約となっている。

新しいたんすを売った方が利益が上がるのは間違いないが、桑原は「桐たんすの面倒を最後までみるのが工房としての使命」と強調する。

祖父が創業した桐たんす工房が遊び場だった桑原。たんす造りが、「DNAに刻み込まれている」からこそ、使命感は人一倍強い。百年使えるという桐たんすの寿命は再生でさらに伸びる。

「再生を通して、ものを大事に使うという日本の生活文化を見直してほしい」と期待を込めている。

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