はじめて桐たんすをご検討される方へ
価格やデザインだけで桐たんすを選んでいませんか?
全国各地の桐たんすの展示会で接客をしていると、はじめて桐たんすを見に来られる方やはじめて桐たんすを購入しようとしている多くの方が最初にこんなことをおっしゃいます。
・展示してある形の桐たんすしかないんですか?
・オーダーって、やっぱり高いんですよね?
・いろいろな値段の桐たんすがあるけど何が違うの?
・金具は選べないものだと思っていました。
実はこれ、ほとんどが“よくある誤解と勘違い”です。
このページでは、接客の中で本当によく聞く疑問や勘違いについて、できるだけ分かりやすくお話し、桐たんすの選び方・桐たんすの違いを、わかりやすくご説明いたします。
展示してある形の桐たんすしかないんですか?オーダーって、やっぱり高いんですよね?
この質問。本当によくお聞きします。
何件も家具屋さんを回っているけど、理想の形の桐たんすがないんだよね。と・・・。
お客様はおっしゃいます。でもちょっと待ってください。
一般的にお店には、基本的な形の桐たんすが多く置かれているのです。当社ももちろんそうです。なぜなら桐たんすはオーダーでお作りするのが普通の家具で、お客様一人一人のご要望が違うのです。
理想の形を探し回っても一生出あうことはないでしょう。しかしそう言うとお客様は決まってこう言います。
オーダーって高いでしょ?
桐たんすは「オーダー=特別に高価」というイメージを持たれやすい家具です。
ですが実際には、置く場所にぴったり合うサイズ・必要な段数だけの構成・無理のない仕様調整など、こうした点を考えると、 既製品を何度も買い替えるより合理的なケースも少なくありません。
ご予算が決まっている場合も、サイズや段数、仕様を調整しながら現実的なご提案をいたします。
「オーダー=贅沢品」ではなく「無駄を省いた作り方」と考えていただけると分かりやすいと思います。
展示品はあくまで一例です。置く予定の場所・収納したい着物の枚数・将来の使い方(お嫁入り・代替わりなど) こうしたお話を伺いながら、高さ・幅・段数を一緒に決めていきます。
「気に入った形がない」のではなく、「まだ決まっていないだけ」という場合がほとんどなのです。
あなたにあった桐たんすのタイプはどれですか?
一般的に桐たんすのタイプとしては代表的なものとして「和たんす」「整理たんす」「洋服たんす」「小袖たんす」「帯たんす」があります。 よくお客様はから、「どれを選んでいいかわからない」と言うご意見をお聞きしますので、特徴を丁寧にご説明いたします。
お着物中心の収納なのか、普段着も収納するのか?またお着物はよく着るのか?それとも殆ど着ないのか?
使用用途によってタイプが異なりますので、当社の職人とご相談をしながらしっかりとお選び下さい。
和たんすの特徴
「桐たんす」の基本形です。本体は上下2つに別れ、上台は観音開きで中には着物や和服を収納する衣装盆が入っています。 下台は引き出しとなっており、お着物だけでなく普段着もたっぷり収納できます。
和たんすの利点は、お着物や和服を衣装盆に収納するため、扉を開けば全てが見渡せ、どこに何が入っているかがわかりやすいと言う事が上げられます。
そして衣装盆は1枚につき、2~3枚ほどの着物しか収納できませんので、シワになりにくく大切に保管できます。 高価なお着物は、引き出しに重ねて入れるよりも、衣装盆に重ねず収納したほうが良いでしょう
お着物を良く着る。お着物の数が多い人は、整理たんすよりも、和たんすの方が使い勝手が良いのでお勧めです。
整理たんすの特徴
着物や和服から、普段着までたっぷりと収納できる、オールマイティーな桐たんすと言えば「整理たんす」です。
本体が3分割の構造のため、引越しが多い方や家の階段が狭い方に人気です。
基本的には上台は引き違い戸で、ここにはハンドバックや小物類などを収納。またあると便利な3つ割りの小引き出しは大変重宝いたします。
和たんすは、どちらかと言うと「着物専用」のイメージがありますが、整理たんすはお着物だけでなく、普段着も収納できますので、例えばお着物を処分してしまっても、ずっと使っていく事ができます。
また引き出しは観音開きと違い密閉度が高いため、あまりお着物を着ない人、保管している状態が長い方にもお勧めいたします。
小袖たんすの特徴
最近の住宅事情や生活様式の変化で人気のある大きさです。一般的には高さの低い桐たんすの事を言います。
あまりお着物を着ない。お着物を持っている数が少ない方には大変重宝いたします。
また高さが低いため、お部屋に置いても圧迫感がなく、地震等の天災がきても倒れにくい事も人気の理由です。
和室に置かれる方やクローゼットの中に入れてしまう方など、小さいサイズだからこその魅力ある桐たんすです。
洋服たんすの特徴
本体は分割できないために、製作するには長い板が必要になり、コストが高くなってしまいますが、その使い心地は、一度使ってみるとやめられないほどの使用感です。
観音開きの中は、ハンガーを掛けるためのパイプが通っており、扉の内側には鏡とネクタイ掛けが付いています。
奥行きは、「和たんす」「整理たんす」の45.5cmに対して60cmと広く、ハンガーに掛けた洋服がシワにならずきれいに収納できます。
特に高価な毛皮のコートなどの収納には最適です。また男性の長いロングコートも収納できます。 クローゼットとは違う安心感が、あなたの衣類を守ります。
帯たんすの特徴
帯専用の桐たんすで、出し入れがしやすく機能的な作りが特徴の帯たんす。あまり目にする事のない桐たんすです。
和たんすとの大きな違いは、横幅を帯の幅に合わせて制作いたしますので横幅は75cm~85cmが一般的な大きさになります。(オーダーにてお好きな横幅でお作りします)
また、一般的な丸盆・角盆とは違い、板盆と呼ばれる衣装盆になります。
「はしぶみ」「山」と言った特殊で手の込んだ作り方は使いやすさに一役買っています。
桐たんすの横幅で値段は変わります
桐たんすの値段の違いの一つに横幅があります。当然、横幅が広ければお値段も高くなります。そして桐たんすの横幅の表記はセンチメートルではなく尺貫法となります。
よく桐たんすの名前に3尺6寸や4尺と書かれているのを目にした事があると思いますが、それが横幅の大きさになります。
また桐たんすの横幅としては、一般的に
の4サイズが基本となります。当社で製作する桐たんすも、ほぼこの4サイズになります。
よく3尺5寸と3尺6寸は関東サイズ。3尺8寸や4尺は関西サイズとも言いますが、置き場所やご予算によってお決め下さい。
桐たんすの本体の板の厚みで値段が変わります
桐たんすのお値段の違いに、横幅の他に本体の板の厚みによる違いも上げられます。当然、板が厚くなればお値段も高くなります。
よく桐たんすの名前に胴厚(どうあつ)や胴丸(どうまる)と書かれているのを目にした事があると思いますが、それが本体の板の厚みの表記になります。
そして桐たんすの本体の板の厚みとしては、一般的に4サイズが基本となります。当社で製作する桐たんすも、ほぼこの4サイズになります。
並厚(なみあつ)
板厚2cmの並厚は、昔の桐たんすの基準となった厚さです。昔は桐が貴重だったため、この2cmと言う厚さの板で桐たんすは作られていました。
修理・再生で当社にやってくる、おばぁちゃんの桐たんすは、ほぼこの板の厚さです。必要最低限の機能を持ったコストパフォーマンスのよい板厚でしょう
胴厚(どうあつ)
板厚2.7cmの胴厚は、今日の基準となる板の厚さです。百貨店や家具店に置かれている桐たんすでもっとも多い板厚です。
並厚とは7mmしか違いませんが、比べてみると一目瞭然で、その違いに気づきます。もっとも平均的モデルの厚さでこだわりがなければ、この胴厚をお勧めいたします。
胴丸(どうまる)
板厚4cmで、丸く加工されている胴丸は、柔らかい印象をもちながらも、どっしりとした重量感があり ちょっと贅沢なモデルとして人気の高い板厚になります。
板厚が4cmともなれば、湿気の吸収量も多く、また修理・再生も何回も行う事ができる事となります。
大丸(おおまる)
天板・側板・地板とすべての本体の板の厚みが4cm。またすべての面が丸く加工されていて、トップクラスのモデル。
この大丸と呼ばれる板厚は、百貨店や家具店などでは、高額なため中々見る事さえできないモデル。しかし、一目見ていただければ、その圧倒的な美しさと存在感で、この大丸を選ぶお客様が大変多くいらっしゃいます。
和たんすの衣装盆の違いで値段が変わります
桐たんすの中でも最も基本的な形で人気の高い和たんす。観音開きの中に入っている衣装盆の種類によってもお値段が変わります。
当社で製作する和たんすでは、「角盆」と「丸盆」が中心にになりますが、ご要望によって「板盆」や「前くくり盆」にも変更する事ができます。※別途、料金がかかります。
角盆
衣装盆の四方の外側のみ丸く加工された「角盆」
砥の粉塗装は全面のみとなります。シンプルながら、木釘でしっかり制作されているので強度があります。大切な「お着物」は2~3枚入ります。
当社では人気No.2の衣装盆になります。
丸盆
四方の外側、内側、上部も全て丸く加工した「丸盆」
砥の粉塗装も四方すべてされています。手で触れた感触が柔らかく上品な仕上がりです。大切な「お着物」は2~3枚入ります。
当社では人気No.1の衣装盆になります
板盆
帯たんすや呉服店、社寺関係の方が使用する衣装盆。
前と左右の板の立ち上がりがないため、お着物を乗せる面積が広く取れ、視認が容易な衣装盆。
ただし、反りを防ぐため斜め45度のハシバミを入れるなど、非常に手のかかる造りです。
前くくり盆
角盆を制作後、前面部分と側面部分の一部を削りとった高度な技を要する衣装盆です。
これにより衣装盆に収納したお着物が重なっていても確認する事ができ、非常に使いやすい衣装盆です。
こちらの衣装盆は別注となります。お問合せ下さい。
桐たんすの金具は選べますか?
お客様から「金具は選べるんですか?」と言ったご質問を受ける事があります。これは、実際の接客でも本当によく聞く言葉です。 通常、桐たんすはお客様からのご注文が入ってから、お作りいたしますので、金具は選べるのが常識です。
金具が選べないと言う事は、展示品をそのまま販売すると言う事ではないのでしょうか。
当社では、シンプルで控えめな金具・伝統的な雰囲気の金具など、62種類からお選びいただけます。金具ひとつで、たんす全体の印象は大きく変わります。
実物を見ながら「このたんすなら、どれが合うか」そんな相談をされる方もたくさんいらっしゃいます。
金具をご覧になりたい方はこちらからご覧ください。桐たんす 金具のご紹介
桐たんすの産地と原材料を確認して下さい
桐たんすの産地とは?
桐たんすを選ぶポイントとして、どこで作られたものか?と言う点も重要です。現在、桐たんすの産地として国が認めている所は 5府県になり、この5府県で製造された桐たんすのみが、国に認められた「伝統的工芸品」と呼ばれます。
またその他にも、都道府県が独自に定めた、伝統工芸品もありますので、混乱しないようにして下さい。
詳しくは伝統的工芸品の説明をご覧下さい。
・新潟県 加茂 加茂桐箪笥
・埼玉県 春日部 春日部桐箪笥
・愛知県 名古屋 名古屋桐箪笥
・大阪府 泉州 大阪泉州桐箪笥
・和歌山県 紀州 紀州箪笥
原材料の表記に注意
いろいろなHPを拝見していますと「こちらの商品は総桐です」や「桐100%」と言うような表記を見かけますが注意が必要です。どこのどんな桐を使っているのか必ず確認してください。
中国桐を使っていても表記は「総桐」「桐100%」となります。
また、表記方法として、中国材を使い、国内の家具メーカーで製造された商品は「日本製 総桐」などど表記されています。
「日本製 総桐」などと書かれていると、すべてが日本のもの(材料も製造も)のように思ってしまいます。これは中国材を使っている事を感じさせないようにした表記方法だと思います。
また家具職人・たんす職人と桐たんす職人とは製造方法や工程などまったく違う技術ですので、見た目は同じような桐たんすでも全く違う商品ですので良く確認する事をおすすめします。
まずは話をするところからで大丈夫です
桐たんすは、高いものを売るための家具ではありません。大切なものを、できるだけ長く、安心して使っていただくための道具です。
まだ具体的に決まっていない
何を聞いていいか分からない
見るだけでも大丈夫かな…
そんな段階でも、どうぞお気軽にご相談ください。あなたにぴったりの桐たんすを一緒に作っていきましょう。
桐たんす お客様の納品事例の紹介
いろいろな桐たんすがご覧になれます。オーダーの際のご参考にしてください
桐の蔵で桐たんすをご購入していただいたお客様のご紹介です。お客様のオーダーで制作した桐たんすがの事例がご覧いただけます。オーダーの際のご参考にしてください。 詳しくは桐たんす&桐チェスト 納品事例集からご覧ください。
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