桐箪笥(桐たんす)の修理・再生・リフォームが出来るまで
この物語は、1本の古びた「桐箪笥」が新品同様の「桐たんす」
に生まれ変わるまでを追ったドキュメンタリーです。
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東京都S様から修理を依頼されて届けられた桐箪笥です。当社ではしっかりと梱包して発送いたしますので、 遠方の方でも安心してお任せ下さい。
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梱包を解くと、3つ重ねの整理箪笥です。定番の形ですが、今、見ても違和感がありませんね。 桐箪笥のデザインは良く考えられて作られているのがわかります。
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柾の貼り付けがなくなっています。昔は米を接着剤の変わりにしていたので、接着力が弱く 昔の箪笥のほとんどが虫に食われているか、なくなっているものが多いです。
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本体の側面の板の張り合わせが、離れています。先ほどの説明と同じで米を接着剤の変わりに使っていたからだと思われます。
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これもよくある光景です。金具がなくなっています。力が一番かかる部分のため、金具が取れ、いつのまにかまくなったと言う感じでしょうか。
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この桐箪笥は前面・左右側面は桐で、それ以外は杉材で作られていました。三方桐と呼ばれる桐たんすです。他に前桐もあります。
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まず最初に桐箪笥の状態を点検しながら新たなキズをつけないよう丁寧に 金具を全部はずします。この箪笥は砥の粉が全部落ちていたため、水洗いはいたしません。
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次に機械を使って割れているところの部分の幅を同じにします。この作業をしないと、見た目が美しくありません。 また再度、割れてくる事がありませんので安心です。
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ご覧のように綺麗にみぞが開きました。また斜めに割れている場合は 斜めに埋めますと、再度、割れてくる可能性がありますのでお勧めいたしません。
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みぞの幅に合わせ桐材を切ります。これを先ほど開けたみぞに埋め込んでいきます。
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桐材はみぞの幅よりも少し大きめに切り、それを潰してみぞに埋め込みます。
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裏板は必ず割れています。この桐箪笥も全部で8ヵ所割れていました。裏板の材料は杉ですね。
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斜めに割れていた裏板も綺麗に埋めます。この後、鉋をかけて仕上げます。
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このようなぶつけた傷はたくさんあります。これも一つ一つ綺麗に埋めていきます。
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キズが隠れる大きさに桐材を切ります。細かい作業ですが丁寧に行います。地道な作業の連続です。
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桐材の大きさに合わせ新たに掘り込みます。
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掘り込んだ穴にピッタリはめ込みます。
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ここも最後は鉋をかけて平らに仕上げます。
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次に桐箪笥の正面部分です。ぶつけたような傷がたくさんありますので、すべて新しい柾を張り替えます。
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張り替える事によって、すべての面の角が立って、仕上がりがとても綺麗になります。手は抜けません。
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木目の綺麗な柾を各大きさに切り貼り付けます。状態によっては引き出しの正面の柾も張り替えます。
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新しい柾を貼った事により、角が立ち、新品同様に生まれ変わります。
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写真は引き出しの底板です。先ほどと同じようにこちらも埋めていきます。
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この箪笥の底板は杉ですね。埋めて鉋で仕上げました。再度、同じ場所が割れる事はありません。
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全体の補修が終わったら、最後の仕上げとして、鉋をかけます。一皮剥く感じです。
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これで本体の補修は終了です。随分綺麗になりました。
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続いては引き出しの正面です。同じように傷を埋め、全体を鉋をかけて仕上げます。
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写真は上台の引き戸です。まず分解いたします。
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こちらも傷、割れを埋め、鉋をかけて仕上げます。
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大まかな説明ですが、ここまでで桐箪笥の補修作業は終了です。
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続いては、仕上げとなる塗装と金具の取り付けになります。
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まず最初に「うづくり」と呼ばれるもので表面を擦り木目を立てます。
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これが「うづくり」です。かやの根を束ねたものです。他では見る事はありませんね。
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次に下塗りとして「砥の粉」を一回塗ります。
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「砥の粉」とは粘土質の土を水で溶かしたものです。桐箪笥の塗装の定番です。
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淡い黄色です。綺麗ですね。色の違いは砥の粉の調整で濃くしたり、薄くしたりできます。
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しっかり乾燥させたら「うづくり」で擦って「砥の粉」を落とします。
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さぁ、次は上塗りです。同じように「砥の粉」を丁寧に塗ります。
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乾燥したら最後の仕上げです。艶と汚れが付きにくいようにします。
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これが「ロウ」です。最後の仕上げにはかかせません。
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体全体を使ってリズミカルに塗っていきます。
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よいよ最終工程です。金具の取り付けです。真新しい金具を取り付けます。
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持ち込まれる桐箪笥は、ほとんど金具がなくなっています。
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金具の取り付けが終われば、すべての作業が終了です。
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この桐箪笥の修理料金は25万円になります。
桐箪笥の修理 再生 リフォームのお問い合わせは 0120-57-4337










