2006年10月8日 毎日新聞取材

桐の蔵
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2006年10月8日 毎日新聞取材

2006年10月8日 毎日新聞取材

丹精込め愛着ある物を

200年以上も前から脈々と続く伝統工芸品「加茂桐箪笥」で知られる加茂市周辺は県内で産出する良質な桐を背景とした国内最大のたんす生産地。

同市の北隣、田上町に工房を構える「桐の蔵」の三代目として嫁入り道具の衣装たんすなど伝統的な作品を手がける傍ら、現代の住生活に合わせた新しい「桐チェスト」を開発した。

外観は直線を基調としたシンプルなもの。細かな装飾を施した取っ手などの金具を排し、部分ごとに塗装の色を変えるなど、従来の枠にとらわれないデザインだ。インテリアにこだわる若い女性を中心に、人気を集めているという。

従来のたんすは大きいもので高さ1m80cm、幅1m20cmほど。マンションやアパートで暮らす顧客から「置く場所がない」「和室にしか合わない」といわれるようになった。

現在では、売れ行きがバブル期の半分程度と、伸び悩むようになった。その一方、湿気に強く、高温多湿の日本の気候に適した桐たんすには、実用品としての利点もある。「伝統工芸品のブランド・イメージの上にあぐらをかき、いつしか消費者に目を向けなくなっていった」。

これまでの反省が、新しい作品づくりのきっかけとなった。伝統もないがしろにはしていない。一生もの、100年以上は使えるというのが売り文句だが、修理を手がける職人は地元でも数少ない。

「長く使える、と言いながら後々の面倒をみないのは無責任」と、古いたんすの修復も手掛けている。持ち込まれるたんすの中には、「母親の形見として譲り受けたたんすもある。使い捨てが当たり前となった世の中で、直してまで使ってくれる気持に答えたい」将来、自ら作ったたんすを修理する日が来るのを楽しみにしているという。

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