桐の苗を植えています
私達は子供の誕生を記念して、桐の苗を植えています
昔、女の子が生まれると庭や畑に桐を植え、嫁ぐ時にはその桐を使って箪笥の用材にして持たせたという・・・そんな風習がこの地方には残っていました。
しかし手間の掛かる上に、現金収入の実入りが少ない林業の衰退と共に、こうした風習もしだいに消え、今ではその影すらなくなってしまいました。
そんな時、「子供の誕生を記念して桐を植える」という風習を今に伝えていこうと加茂市内の有志が集まり、桐を植える活動を行っているのが「心の苗を育てる会」です。
加茂市小貫(こつなぎ)の裏山に植えられた桐、その桐の木の前には「希望をもち未来へはばたけ」、「輝きながら悔いのない人生を」など、 桐の木と共に、我が子の成長を願うこんな言葉が書かれた白いプレートが立っているのです。
毎年、4月29日(祝日)のみどりの日に行われる植樹際は今年で12年目を迎え、今までに植えられた桐は100本にもなりました。
植えられた桐は、管理が難しいなど生育は順調とは限りませんが木を植えた人が下草刈りに訪れるなど、人と人、心と心の交流は少しづつ広がっています。
桐の前に立てられ、生まれてきた子供に寄せた温かなメッセージ。これを読むと本当の親子の絆を感じずにはいられません。
ましてや、幼児虐待やいじめなど毎日のように取りだたされる時代。こんな時代に、桐を植え、あたたかな言葉を広めていくこと、 この運動はこれからの社会の中でとても大事な活動になっているのではないでしょうか?
私達の活動は、もう数え切れない程、NHKを始め、県内外のテレビ局、新聞社、雑誌に紹介され、桐の植え主は北は仙台から南は福岡まで全国に広がっています。 そのほとんどが、口コミで紹介され、加茂市上げての運動にさえ広がってきました。
「木を育てることは、子供を育てることと同じ」とある方は言います。確かに、その言葉は当たっているような気がします。 それ程、手が掛かり、時間が掛かるものなのです。
しかし、私達は、単に桐を植えると言った作業だけではなく「木を植え、大切にすることで一人ひとりの人間の大切さを見直して欲しい」そんな気もしているのです。
桐の蔵 桑原 隆







