川崎さん逝く。

   曇りのち雨。  寒くなってきました。

昭和22年、新潟県加茂市で「桑原たんす店」として創業した現「桐の蔵」は、
創業者「桑原松太郎」と弟の「信次」さんが中心となり、数人の職人さんと、
小さいながらも数々の賞をいただけるものづくりの工場でした。

その後、現親方が後を継ぎ、昭和の激動をいくつも経験し、良いときも
良くないときも必死に頑張ってきたと言います。

そして、桑原たんす店時代から、親方の片腕として工場を支えてくれた、
職人・川崎さんが、一昨日、亡くなりました。

享年81歳。
桐の蔵とは、十数年前に「もう年らっけ引退するわ」といい、引退した後は、
健康に気をつけ、毎日歩いたり、親方のところに遊びに来たりと、
隠居生活を続けていたのですが、一昨日、救急車で運ばれ、帰らぬ人となりました。

私も、板組みを教えてもらい、今の自分があるのも川崎さんのお陰ですし、
川崎さんと一緒に仕事をした時が、今となっては懐かしく思い出されます。

今年は、2月に「小池さん」が逝き、そして「川崎さん」も逝ってしまいました。
桐の蔵を成長させてくれた、名職人さん達が逝ってしまい、一つの時代が
終わりを告げたのでしょうか。

どうぞ、安らかにお休みください。

合掌

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