柾丸太の墨付けに・・・。

    曇り。   

今日は3月3日、ひな祭り。
今年も、桑原家のお雛様は、箱にしまったまま、
日の目を見ることは、ありませんでした。

さて、今日は、親方と2人で、「柾丸太の墨付け」に行ってきました。

「柾丸太の墨付け」とは、細かい柾目の取れる桐丸太の、
通りや、節の有無、長さなどを見て、製材する前に、どこをカットするかを
印をつけてくるという作業で、この一見単純そうな作業ですが、桐たんす屋の
命とも言うべき、大切な仕事なのです。

桐たんすにとって、「柾目」は顔であり、その善し悪しが、たんすの出来を
決めるといっても過言ではなく、桐たんす屋さんは「柾」と呼ぶ材料を
ホント、大切にします。

昨年の11月に、買いつけてきた「柾丸太」53本を、製材所に
一本一本並べ、その一本づつをメジャーで測り、通りを見て、
親方と相談して、切る部分に墨を入れてきました。

この後、約6mmの厚さに製材され、それを、一枚一枚、
手で干していく作業が、私たち、職人に残されていますが、
それは、天気を見ながら、暖かくなってから・・・。

今回の柾丸太は、初めて私が一人で買い付けに行った丸太でした。
少し、細かったかな?と思いましたが、何せ、本数が53本。
その金額は、000です。

でも、この柾材が使えるのは、来年。
それまでは、雨に当て、陽に当てながら、渋を抜き、乾燥させます。

桐たんすづくりは、実際に「作る」以外にも、こんな作業の繰り返しですから、
ホント、手間がかかります。

雪が消え、春になると桐たんす屋さんも、外仕事が待っています。
そういう意味でも、早く春が来ないかな。と思っています。

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