板入れの季節です・・・・。

    晴れ。  秋晴れでした。

桐たんす屋として、私は特にかもしれませんが、
天気予報が気になります。

それは、桐板を干したり、入れたり、干した板の渋は抜けているのか
そのための雨はいつ降るのか?
また、板を入れる場合は、晴れの日はいつなのか?
そう言う訳で、毎日の天気から週間予報まで天気がいつも気になります。

今日は、数日前から、天気が続き、板も乾いているから、
この日に板入れをしようと、数日前から思っていました。

週末の土曜、日曜も快晴で、板は良い状態で乾燥し、
今日の板入れを向かえました。

桐の蔵の工場内にある板干し場には、すき間のないくらい
びっしりと、桐板が干してあります。
それは、昨年の9月に干した板で、まる1年間、雨や雪、
風とお日様に当てながら、渋を抜き、天日で乾燥させてきた板です。

渋も抜け、乾燥した板は、グレー色に変わり、板入れの時を
待ちます。
そして、今日、職人さんみんなで、一斉に、桐の板入れを
行いました。

でも、あまりに多い板は、倉庫には入りきれず、
少しだけ、干したままです。
もう少し経つと、先日、新潟県津南町で仕入れてきた桐丸太の
板と一緒に来年も、干したままで行こうと思います。

板小屋に入れられた桐板は、相当な量です。
職人・横山さんが、この板でどのくらい桐たんすが作れるんだろう?
って言っていましたが、ホント、板小屋の天井まで届きそうな位の
量の板ですから、かなりの板なのです。

しかし、来年になれば、その板もみるみる減って、
半分になり、そして、なくなるのです。

桐たんす屋は、1年から2年の間で、この繰り返しです。

最近は、桐板が特に気になるようになりました。
私達は、桐の板がなくなれば、お手上げですから
細心の注意を払いながら、なくならないように常に
桐板の量を見ています。

桐板は、製材してから1年〜2年もの間、渋抜き、天日乾燥を
しなければならないので、なくなった!買ってきてすぐに使え!ってことは
出来ないのです。

今年の板の作業は、これから先日、仕入れた新潟県津南町産の桐丸太の
板干し作業と、その後、柾板の板入れが最後に残っています。

この2つの作業が終わると、今年の一連の桐板の作業が終わります。
昨年は、長雨が続き、板入れが出来る日が、中々、なかったので
今年は、早め早めの段取りで、動こうと思っています。

それにしても、毎日の天気、週間天気を見ながら、
今後の予定を決めていこうと思っています。

秋は駆け足で過ぎていくので、常に天気予報を見ながらです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る