2009年 3月 の投稿一覧

焼桐を仕上げる。

    晴れ。   でも、以外と寒い日でした。

東京・日本橋での展示会から帰って、すぐに現場での
仕事が、次から次へと待っている。

帰ってからすぐの昨日の日曜日は、お求め頂いたお客様の
桐たんすの図面を書き、その段取りを始め、そして、今週末は
京都での展示会のため、その準備にも取りかかった。

そして、今週のメインである桐たんすが今日、完成した。
その桐たんすは、4尺の大丸面という、最高級の和たんす。
それも、との粉仕上げではなく、焼桐の仕上げなのです。

ホント、高価な桐たんすのため、仕上げは私が担当した。
今日は、一日、この高価な和たんすの焼き仕上げに
費やした。

久しぶりでしたが、結果は、満足いく仕上げが出来ましたが、
それまでの工程は、ほんと、緊張の連続だったので、肩が
カチコチ。

それでも、バーナーで桐を焼いていくので、片時も目を
離せません。
そんな緊張が、数時間続きました。

でも、なんとか、失敗もなく、仕上げの工程を終えることができました。
明日は、新潟県・上越市まで、桐たんすのお届け。

帰ってからも、次から次へと、仕事が待っています。

花冷えの東京で・・・。

    東京は晴れ。    でも、ホント、寒かった。

ただ今、東京・日本橋での展示会から帰りました。
金曜日に上京したのですが、暖かいと思っていた東京が
新潟とホント、変わらない気温にはちょっと、戸惑いました。

日差しは差すのですが、気温が上がらない。
そんな感じでしょうか。

でも、そんな中、初日から本当にありがたいご縁を頂き
感謝しています。
この3日間、お出かけいただきました多くのお客様。
そして、お求めいただきました、H様、K様、K様
そして、O様、O様。
本当にありがとうございました。

K様には、2日間に渡ってお出かけいただき、桐たんすと
桐机をご購入いただきました。
本当に、ありがとうございました。

そんな中で、今回、本当に印象に残った出会いが
O様でした。
まだ若く、美しい女性がふらっと、一人で会場を訪れました。

その後、桐チェストをずーーーと見て周り、その後は、
お客様へのお届けした作品集を見て、そして、桐の蔵が
マスコミに紹介された新聞報道などのファイルをずーーと
見ていました。

私は、所々、話し掛けはしましたが、雰囲気がとても
良かったので、「どうぞ、見ていてくださいね」って言う感じでした。

どうでしょう。
来場してから、有に、1時間以上は過ぎてから、声をかけたら
「新潟県の旧栃尾市出身ですと・・・」
話してくれました。

その後、「今の、仕事でちょっと行き詰まっていて・・・」と。
その後の会話は、「人生相談みたいで、すみません・・・・」って
感じになってしまったほどでした。

いろいろな話をし、いろいろな悩みを聞き、いろいろな事を
言いました。
でも、途中から、彼女の顔が、少しずつ晴れていくのが
感じられました。

その時、「宝石か、時計でも買おうと思って・・・・」と
話してくれました。
「でも、それにも、あまり興味がなくて・・・」と。

「職人さんって、良いですよね」と・・・。
「木の仕事って良いですね」って、言ってくれました。

そんな会話が続いて、その後、桐たんすを買ってくれました。
ホント、私としては、「元気になってくれれば」っていう感じでした。
でも、途中から、本当に、これだったら大丈夫、立ち直れるかな
と、生意気ですが、そう思いました。

美しいO様。
本当に、ありがとうございました。

頑張って下さいね。
人生に、悩みのない人なんていませんから。
悩みがなくなったら、もう、意味がないですからね。

帰りには、少し、晴れ晴れした顔のO様になっていたような
気がしました。

今回の東京・日本橋での展示会は、O様を始め
本当に、素晴らしいご縁ばかりでした。
この場をお借りしまして、お礼を言わせて頂きます。

本当に、ありがとうございました。
このお返しは、心を込めた桐たんすをお届けすることを
お約束させていただきます。

朝、起きたら・・・。

     曇り、のち、雨。    

昨日、出張のため、少し早起きしたら、
何だか、気分が悪い。

桐たんすのお届けの約束の時間もあるので
急いで、顔を洗い、朝食なんて食べずに、自宅を出発した。

いつもなら途中のコンビニで朝食を購入するのだが、
ずーーーと気分が悪い(と言うか段々と、気持が・・)
ので、コーヒーすら買わずに素通りして、高速道路に入った。

しかし、新潟県を抜け、富山県に入った時、とても
我慢できなくて、パーキングで休憩した。
思わず嫁さんに具合が悪い!と連絡したら、
何と!長男いさみも吐き気で、学校を休み、嫁さんも
具合が悪いと言う。

雨の晩の食べものが悪かったのだろうか?
でも、そんなに変なもの食べてないし・・・。

その後は、気分が悪いながらも何とか高速を走り、
目的のお客様のもとへお届けできたのだが・・・。
その後、もう一件のお客様の元へも、時間こそ遅れたがお届けでき、
その日の目的は、何とか達成できた。

でも、そこからは、体の節々が痛くなり、熱っぽくなってきた
みたい。
途中、お昼を過ぎてもお腹は減らないため、朝食、昼食は
食べずに、高速を走った。

さすがに、ちょっとと思い、パーキングでアリナミンVドリンクを
購入。それで、何とか、家までたどり着いた。

そこからは、もう、バッタン。だった。
長男は、寝込んでいたし、嫁さんも最悪だった。
私も、「お医者さん行く?」と言われたが、すぐに床に付いた。

その後、夕食を少しとって、朝までうなされながら寝ました。
で、今朝も、上越市までお客様のところに行かなければ
ならなかったので、ちょっとふらふらする体で、必死に
会社に行きました。

今は、何とか復帰しましたが・・・。
明後日かTらは、東京・日本橋での展示会です。
それまでは、体調万全でいきますので、
どうぞ、お時間を作ってお出かけください。

県境の町へ。

   晴れ。     ここんところ、三寒四温です。

昨日は、新潟県と山形県の県境に近い町に、桐たんす4本セットの
お届でした。

昨年の上越市での展示会で、ご縁を頂いたF様から、
この県境に住む、お孫様姉妹への贈リものとして
最高級の総桐洋服たんすと昇りたんすのセットを
2組のご注文でした。

予定では、午後2時のお届けでしたが、午前中、仕事を
していたら、電話があり、もう来ているから、いつでもいですよ!
との事。
早速、県境へ向けて出発しました。

県境まで、トラックで3時間弱。
付いたときは、正午前でしたが、すぐに、お届けの準備。
一つは、2階へ。
もう一つは、一階のお座敷へでした。

さすがに、4本となると、慎重に慎重を重ねますので、
自ずと、時間がかかるのですが、ご協力もあり、スムーズに
お届けすることが出来ました。

W様、F様。
本当にありがとうございました。

おじい様のF様から、お孫さんのw様への贈り物。
それが、桐たんすでした。

でも、お届けの際の、お孫様とおじい様の会話をきいていたのですが、
ホント、微笑ましい会話「おじいちゃんありがとう」の気持が
本当に込められた会話に、私も思わず、「ほろっと」きました。

いいものです。
今回も、本当に最高のドラマを見させていただきました。

F様。
W様。ありがとうございました。

ゆっくり休んで・・・。

    晴れ。   20度以上の暖かさでした。

ここ数週間、バタバタと慌しい日が続いた。
職人さん達は、結構、疲れたと思うし、
石山君なんかは、ホント、ヘトヘトだろうと思う。

明日からは、ゆっくりと体を休めていただき、
また、休み明けから頑張って欲しいものです。

私たちは、明日は、新潟県の上の方、村上市まで
桐たんすのお届けです。
最近では、ホント、めずらしい位の、桐たんす4本セットです。
それも、全て、4尺大丸という、最高のクラスの桐たんすです。

まずは、無事に、何事もなく、お届けできますように。
安全運転で、行ってきます。

突然の花束。

   雨、のち晴れ。    暖かくなってきました。

毎日の仕事も、お陰様で順調。
今日も、バタバタとせわしなく仕事をしていた午後、
母から、「お客様ですよ」と呼ばれた。

2階で仕事をしていた私は、急いで一階へ降りると、
そこには、尊敬する先輩が玄関にいた。

「お久しぶりです」と挨拶を交わす間もなく、
先輩は、すっと、「花束」を私に差し出して言った。

「一年間、ご苦労様でした」と・・・。

実は、私、昨年の4月から今月まで、ある団体の
責任者を務めていた。
その任期が、今月、3月で終わるのを祝って、
わざわざ、工場まで出向いて花束を持ってきてくれたのだった。

この方。
十数年前に、この会で始めてお会いし、その懐の深さといい、
頭の切れといい、地元の会社の中では、郡を抜いた経営者である。
私は、その時から、この方に可愛がっていただき、
嫁さんとの結婚式の司会までして頂いた方です。

そんな方から、いつも思いをかけていただけること、
本当に、感謝しています。

工場の午後3時の休憩で、花束があったので、母から
「どうしたの?」と言われたので、その旨を話したら、
さすがだね。と言っていました。

私も、こんな先輩になりたいものです。
N先輩。
本当に、ありがとうございました。

十四代、続く味。

     曇り、時々、雪。   三寒四温です。

昨日は、新潟県上越市まで桐たんすのお届けに行ってきた。
着物がとても多く収納できる、別注の最高級の桐たんすです。

雪国のご自宅らしく、桐たんすを置く場所は、高床式の一階の
和室と予め伺っていたのだが、心配もよそに、
難なく、和室に収めることが出来た。(良かった・・・)

で、和室に収めた後、お茶をいただき、お話をさせていただいた時に
お茶請けに出されたのが、十四代続いている近所のお店のお菓子
だった。

まずは、春の装いお菓子。
桜色の上品な味と香りで、ホント、お菓子で春を感じてしまった。
その次は、そのお店の看板商品とも言うべき「粟飴」
昔ながらの水あめ状の粟飴。

割り箸ですくって頂き、頂いたのですが、甘さ控えめで
懐かしい味で、ホント、美味しかった。
その後も、色々とお菓子を頂き、ドリップしていただいた
コーヒーと共に、有意義なひと時でした。

お客様のご自宅を後にした時、弟が、そのお菓子屋さんの
お店に掛かっている、歴史を感じさせる看板の写真を撮っていた。

その後、おもむろにお店に入り、看板商品の「粟飴」を買う。
思わず、私も頼んで買ってもらった。

お土産として買ってきたのだが、まだ、嫁さんは空けていないよう。
十四代続くって、ホント、すごい!!

昔は、たいそう甘かったみたいだけれど、今は、とっても甘さ控えめ
の味。
これも、時代の流れなのだろう。

味も、環境の変化に対応するべく、少しずつ変わっていくものですね。
M様。
ありがとうございました。

お届けが続きます。

   雨。   明日から長男のサッカーの試合なのに・・・。

今日は、午後から、再生桐たんすのお届けに新潟市内まで
行ってきた。
普段、再生たんすは一人でお届けに行けるのだが、今日のものは
少々、桐たんすが大きかったので、弟と二人で。

今日のお客様、M様は、新潟出身なのですが、現在は千葉県在住。
でも、新潟市内にマンションもあって、そこにお届けでした。
まだまだ、きれいなマンションで、お部屋もきれい。
そこの一室に、きれいになった桐たんすをお届けしてきました。
M様、お土産までいただきまして、ありがとうございました。

で、明日も、近隣のまちに、「和たんす」のお届け。
その後、新潟市内まで、再生する桐たんすを引き取りに伺う。

そして、来週もお届けの予定だし、20日の春分の日も
山形県に近い町まで、桐たんすのお届け。

今月は、お届けが多い。
そう、3月って、桐たんすのお届けの多い月なのです。

明日も、がんばってお届けしてきます。

遠路、本当にありがとうございました。

      くもり。    少しづつ春に近づいています。

数週間前、電話で関東地方のお客様から電話を頂いた。
その電話、和たんすのご注文の電話だったのですが、
電話を切った後に、「やはり、実物を見たいので・・・」と
改めて、電話を頂き、今日の日を迎えた。

桐の蔵の工房には、本当に、ありがたいことに、こうして
工房を尋ねていただけるお客様が、数多くいらっしゃいます。

今日のF様も、「高価なものですから、実際、見てみたい」と
お話しされ、遠路、新幹線に乗って、ご主人様とお出かけ
いただいたのでした。

F様。
遠路、本当にありがとうございました。

ご夫婦、お二人とも、穏やかで、奥様はお上品。
もう、どこをとっても、見習うべきご夫婦でした。

当初、お話させていただいた和たんすとは違う、ワンランクアップした
最高の和たんすをお求め頂きました。

新幹線の燕三条駅まで、お迎えに上がったのですが、
工房までの車中も、気遣っていただき、本当に、優しい
ご夫婦でした。

この恩返しは、最高の桐たんすをお届けさせて頂くことです。
F様。
本当に、ありがとうございました。

君のところが、一番、信用できた。

    雪、時々、曇り。   三寒四温です。

昨日までは、名古屋市での展示会。
週末の名古屋は、晴天!
太平洋側って、なんで、こんなに天気がいいのだろう?

土、日の二日間に渡って行いました、名古屋での展示会。
多くのお客様と言いたいところなのですが、実は、
本当に、少ないお客様の中、じっくりとお話をさせていただき、
内容は、充実した展示会でした。

多くのお客様にお越しいただける展示会は、本当に
ありがたいのですが、展示会での接客は、私と弟の2人。
多くのお客様にご来場いただくと、待っていただく事になってしまうのです。

でも、今回の展示会は、お客様が少ない分、
じっくりと説明でき、じっくりと選んでいただく事が出来ました。

今回の展示会でお求め頂きました、M様。
H様。そしてI様。
本当に、ありがとうございました。

そんな中で、和たんすをお求め頂きました、「M様」の言葉が
今でも忘れられません。
それは、

娘の嫁入り道具を選ぶのに、最初はインターネットで調べてみた。
そんな中で、君のところのホームページが一番、信用できると
思った。

と、言って下さった。
ホント、これは嬉しかった。

ホームページは、弟の担当で、現場の仕事を終えた後、夜まで
ずーーーと、やってくれているのです。
(日中は、現場仕事なので、HPは禁止です)

そんな限られた仕事の中で、私たちの仕事と、想い、
そしてミッションをいかにしてお客様に伝えることが出来るのか?を
常に考えているのです。

だから、HPにある文章の一文字の表現にも気を配り、
常に、手にとるようにわかるような 、言い方や表現方法を
使うようにしているのです。(が・・・)

M様は、おっしゃいました。
本当に、いろいろな会社のHPを見たけれど、
君のところが、一番、信用できた。と・・・。

確かに、今の時代、会社のHPを持つことは、もう、すでに
当たり前になっている気がする。

それを前提とした場合、そうしたら、どのようにして、私たちの
仕事を知ってもらい、私たちの桐たんすを買ってもらうには?と
なってくるのは当然の事なのだと思う。

でも、目先だけの言葉や、本心ではない表現などは、
すぐにお客様は、見抜いている。(と思う)

HPやメールは、人と人の心が交わされにくいツールの一つだ。
でも、そんな中にでも、心を込めた言葉や、うそのない言葉を
しっかりと言う事が、私は、絶対に必要なのだと思う。

画面を通しての、お客様とのご縁である。
会話がないぶん、より、分かりやすく、目の前で、
会話しているがのごとく、そんなHPでありたいと思っています。

売りが先にいくのでもなく、過度の表現なんかもなく、
あるがままに、あるがままのごとく、私たちの仕事を
お伝えできたらいいと思っています。

M様。
本当に、ありがとうございました。