2008年 12月 の投稿一覧

御礼

   雨。   これが雪に変わるみたい・・・。

今年も、早いもので残すところ、あと一日になりました。
今日は、朝から神棚を掃除して、お正月用の買い物を済ませ、
今、誰もいない工場で今年最後の雑用をバタバタと終えたところです。

今年一年、本当にお世話になりました。
ご縁をいただきましたお客様へは、すでに「ご挨拶」が届いているかと
思いますが、改めてこの場をお借りしまして、お礼を言わせて下さい。

「今年も一年、本当にお世話になりありがとうございました」
これも、ご縁をいただきました、お一人、お一人のお陰と
感謝しています。

今年は、昨日まで、お客様のお宅にお邪魔させていただいたりで、
何かと、せわしい年末でした。
でも、私の性格上、じっとしてはいられませんから、これでちょうどいいくらいです。

明日は、一日、嫁さんの料理を手伝い、子供の面倒を見て、
新年を迎えたいと思います。

また、来るべき新年も、希望を持って進みたいと思います。
来年も、よろしくお願いいたします。
桐の蔵  三代目   桑原 隆

千葉の日差しは暑かった。

桐たんす

     新潟は雪。  千葉は快晴。

今朝の起床は、午前3時40分。
昨日からの大荒れの天気が心配で、なかなか寝付かれず
一晩に何度も起きてしまった。

早朝4時半に工房を出発なので、できるだけ早めに工房に行って
忘れ物がないか確かめながら、トラックのエンジンをかけた。

地元、加茂市は雪がパラパラと散らつく程度だったのだが、
いざ、高速道路を進むと、そこはやはり雪国だった。

途中、県境の峠に差し掛かる前、余りの雪に、トラックが
スピンしかけた。
当然ながら、まだ、夜明け前。
視界は悪く、天候は猛吹雪。
まるで、真冬の状態だった。

運良く、何とか最悪の事態は免れたが、その後の
運転は、慎重になったのは言うまでもない。

その後、峠を越え、関東に入ればそこはもう、天国である。
スピードも知らず知らずで120km。
それからは、雪道でかかった時間を取り戻すべく、必死で
アクセルを踏む。

でも、千葉県・銚子市は、遠かった。
日本海側から、太平洋までだから。

東京の首都高を走っていたときは、全く感じなかったのだが
千葉県の、東関東道や、千葉県内の道路を走っていたときは、
本当に、日差しの強さを感じた。

この時期、新潟では車の暖房を切ることなんて考えられないが、
千葉県内では、余りの暑さに暖房を切り、窓まで開けた。
それでも足りずに、フリースも脱いだ。

相当、千葉県の日差しは強い。
太陽に位置が高いような気もするし・・・。

で、6時間余りの運転で、銚子市のN様の新築の
ご自宅に到着した。
まだ、一部、未完成の部分もあったが、素晴らしい平屋のご自宅
アプローチの広さが目を引いた、素敵なご自宅でした。

そこに、桐たんす二本と、桐チェスト一本を収めた。
桐たんすは、予め測っていただいた場所に、ピッタリと収まった。
これは、見事でした。
N様、本当にありがとうございました。

帰りは、首都高の渋滞もなく、帰省ラッシュにも合わず、
そして、県境の峠には雪もなく、順調に帰れました。

あすは、地元、新潟市に桐たんすのお届けです。
でも、冬型の天気も何とか落ち着くそうです。

嫁さんには、「いつ、家の手伝いしてくれるの?」と、
怒られモード。
30日には、出来るかも知れません。

終わりよければ全てよし。

    雪。   本格的に降ってきました。

今年は、例年に比べて早めで、早くも今日で仕事納め。
今、こうして日記を書きながら一年を振り返ってみようとするが、
なかなか思い出せない。

今年の1月はどうだったのだろう・・・。
それさえも、思い出せない。

でも、いろいろなことがあったけど、今年もいい年だった。
ホント、今年は、終わりよければ全てよし。だった。

入社1年目の石山君は、驚異的なほど、頑張って技術を身に付けて
くれたし、横山さん、小池さんのベテラン職人さんは、相変わらずの
活躍で一年通して、頑張ってくれた。

こんな職人さん達に恵まれて、桐の蔵は本当に幸せです。
みんな、今年も一年、ありがとうございました。

「不況」、「不景気」と、ここ最近ずっと、マスコミが報道しているが、
私たちのような小さな小さな工房は、「考え方」、「思い」一つで
どうにでもなると、個人的には思っている。

だから、不況は、自分自身の気持の持ちようだと
思うのです・・・。

明日、明後日と、今年最後の桐たんすのお届けが続く。
明日は、早朝4時半出発で、千葉県銚子まで、桐たんすのお届け。
今日からの強い冬型の天気で、新潟県は暴風雪。
明日の朝は、どれくらい雪が積もっているんだろう。
とにかく、安全運転で、行って来ます。

そして、明後日は、地元、新潟市まで。
この二日間が、今年最後の桐たんすのお届けだ。
本当に、年末のお忙しい時にも関わらず、ありがたいことです。

終わりよければ全てよし。

今年も一年、本当にありがとうございました。

追伸
   明日から、1月4日まで桐の蔵はお休みを頂きますが、
   気が向いたら、この日記は更新していきますね。

   

技術家庭の時間。

 
      晴れ。    晴れ間は今日までかも・・・。

先週末の新潟県上越市での展示会中に、ある方の
訪問を受けた。

その方は、地元の中学校の「技術家庭」の先生。
男子(男性)なら、この言葉に懐かしさが込み上げてくるのではないか?

「技術家庭」
確かに、中学生の授業にあった。
金工や、木工などを道具を使って作った思い出があるし、
意外と楽しかった記憶もある。

その先生が、桐の蔵の展示会に「お願い」があって訪ねてきたのだった。
そのお願いとは、中学3年生の技術家庭の授業で、今まで、ずっと
小さな桐箱を作って来たという。

で、その子供たちにプロの職人さんが作った桐箱を見せて、
違いなど、本物の職人さんの技術を感じてもらいたい。という。
子供たちが作る桐箱のキットがあるので、それを職人さんから
作ってもらいたいというのだ。

まあ、そんな事ならいいですよ!と展示会場で、
小さな桐箱のキットを2セットもらい、週明けに工場で説明し、
職人・横山松雄に作ってもらうことに・・・。

でも、このキットがなかなか、大変だった。
当然ながら、中国桐。
サイズもカットされていて、どこに使う板なのかも分かる。
あとは、木工用ボンドを使って、パタパタと組んでいけばいいだけのこと
なのだが・・・・。

先生のお願いは、「プロの職人さんが作ったもの」と言うことだ。
だから、中学生が納得するようなレベルで作らなければならない。

作り始めて分かった。
このキット、誰が作ってもある程度は作れるように、部材が甘く切ってある。
だから、この通り作ると、ガタガタの桐箱になってしまうのだ。

これでは、完成したらプロの職人どころか、中学生と同じになってしまう。
で、そこは職人、いろいろな工夫をこらし、作り上げた。
こんな小さな箱に、結構な時間はかかったが・・・。

でも、この桐箱。
中学生が作るのは、結構、難しいと思った。
最後に、引き出しの取手を私が付けたのだが、この取手、一つ
付けること自体にも、結構、時間がかかったし・・・。

何でも、この桐箱のキット、中学校の教材屋さんから仕入れるようなのですが、
プロから言わせれば、もっと、作りやすいように出来るだろ?・・・だ。

でも、今回お会いした、技術家庭の先生のお話は、ちょっと残念だった。
今の、中学校の技術家庭の授業って、3年生で、一週間に1時間ないそうだ。

思わず、「えーーーーーーーーーーだ。」
だから、先生自体の仕事も減っていて、技術家庭の先生なのに
授業が少ないから、プリント作ったり、総務みたいな仕事が
多くなっているそう。

今は、どこも普通科志向が強くて、工業や、商業、農業などの
専門学科の高校も減っているというから。

私のような、もの作りで生計を立てているものから見たら、
ホント、残念でしょうがない。
私らの中学生の頃は、まだ、技術家庭の時間は、週に2時間くらいは
あったと思うのに。

日本の教育の現状を見たようだった。
こんなことしてたら、ものづくり大国がだめになってしまうかな。
あの、岡野工業の岡野さんだったどういうのだろう。

技術家庭。
楽しかったのにな〜。

「一陽来復」

   晴れ、のち、曇り、そして雨。   今日は、暖かかった。

先週末からの新潟県上越市での展示会を終えて、今、
帰宅しました。

年も押し迫った、この時期。
本当は、11月が希望だったのだが、会場の都合もあり
この時期になってしまった。

でも、今回は、本当にありがとうの展示会だった。

初日から、多くのお客様に来場いただき、年末にも関わらず、
ホント、多くのお客様にお求め頂いた。
この場をお借りして、お礼を言わせて下さい。
お買い求め頂きましたお客様。
ありがとうございました。

今、帰って、芋焼酎を飲みながら、地元の新聞「新潟日報」を
読むのが私のいつもの習慣。

今日は、冬至。
一年で一番昼間が短い時。
で、明日からは、昼間が少しづつ、長くなっていきます。

いつも読む新潟日報の「日報抄」によると、冬至は
「一陽来復」と称すのだという。
その意味は、広辞苑によると、

「悪いことばかりあったのが、ようやく回復して善いほうに向いてくる」
そうである。

今年一年、特に、後半は、マスコミの報道は全て、「不況」という感じだった。
でも、この記事を読んで、ふっと、腑に落ちた。

マスコミは、ただただ、このい景気を煽るだけだ。
でも、その反面、必死に頑張っている中小、零細の会社は星の数ほどある。
そのどこもが、不況でダメだ!!なんて思っていない。

そう、思った時点で、もう、アウトだ!。
そういう、信号は自身の脳に入れないほうが良いし、
そんなことを思った時点で、方向性が見えなくなってきたりする。

桐の蔵は、お陰様で今までは本当に順調だった。
でも、この後半に来て、勢いに陰りが出てきたかもしれない。

でも、そんなことには負けないでいきたい。
自らの目標に向かって、ただ、ただ、突き進むだけだと思うのです。

同業の方々も、数多く読まれているので、具体的には言えませんが、
桐の蔵のお客様に喜んでいただくためには。
そして、製造メーカーとしての、意味合いは。

そんな事を考えながら、来年は、目標に向かって走ります。
来年の目標と計画は、すでに完成。
あとは、それを実行していくのみ。

来年は、1月から新しい桐の蔵を、多くのお客様にお届けできると
思います。

今回の上越市での展示会でご縁を頂いたお客様を始め、
今年、ご縁を頂きました、多くのお客様。
本当に、ありがとうございました。

まだ、一年を振り返るのは早いので、ここまでにさせていただきます。
今年はもう少し、ありますので、まだまだ、お付き合いをお願いいたします。

今年最後の展示会。

     雨、時々、曇り。    でも、何だか暖かいです。

明日からは、新潟県の上越市で今年最後の展示会。
今年の後半の展示会は、とっても不規則で、10月1回、11月1回と
このところずーーと月一で行ってきた。

感覚的には、本当に久しぶりの展示会と言う雰囲気。
準備からして、何だか忘れていることは?と、ついつい、思ってしまう。

どうぞ、上越市での展示会、お時間を作ってお出かけください。

その後、今年は、桐たんすのお届けが年末まで続く。
毎年色々なパターンがあるが、今年は、年末までバタバタするパターン。

でも、桐たんすのお届けは、大好き。
苦労して作った桐たんす、それを使ってくれるお客様のもとに
お届けするのですから、ワクワクしないはずはないのです。

でも、明日からの今年最後の展示会。
どうぞ、お出かけください。
心から、お待ちしています。

忘年会も終わり・・・。

 晴れ、のち、曇り、そして雨。   何で、いつも夕方雨なのだろう。

先週末の金曜日、仕事を終えた後は、忘年会だった。
今年も残すところ、あとわずかになって、職人さんと共に、
一年の労をねぎらうべく、今年も開催させていただいた。

桐の蔵の会社として、年に2回だけは、労をねぎらう。
夏は、夏忘れ、そして冬は忘年会だ。
その時だけは、美味しく飲んで食べていただこうと思っている。が・・・。

まあ、今回も新人、石山君がやってくれた。
先回の、夏忘れもそうだった。

詳しいことは、後にさせていただくが、彼はまだ、若い。
そして、性格も穏やかでいい!!
石山君、あなたはこのままでいいですよ。

で、今年の忘年会も、何事もなく、楽しく終えた。
一年に、2回の会社としての飲み会。
一番、元気で、燃える人は誰だと思いますか?

そう、ダントツで、親方です。
昭和11年生まれ。
恩年、72歳ですが、まだ、まだ、誰にも負けません。

お酒の飲み方も、飲んだ席での話も。
もう、だれも口を挟めない。そんな感じです。

ホントは、ここで唯一、親方を静止できるのは、
仙台に嫁いでいる、姉、ただ一人なのですが・・・。

でも、ホント、美味しく、楽しいひと時でした。
その後は、クリスマス。
そして、年末のお正月と、大きな節目が続きます。

あ、、でも、その前に、今週末は、新潟県の上越市で展示会でした。
どうか、皆さん。
上越市での展示会に、お出かけください。

プロ魂

    晴れ。     今日は、暖かかった。  12月なのにちょっと変。

先日、ふとテレビを付けたらNHKでプロ野球ソフトバンクの王監督
のドキュメンタリー番組「プロ魂」という番組をやっていた。

この番組、何度か再放送をやっていたみたいだが、多分、
私が見たのは最初の放送かも知れない。

で、いつものようにその番組に釘付けになるのだが、
王監督って、テレビカメラが回っているとか関係無しに、
ホント、器が大きいなと感じた。

世界の王貞治であるし、WBCの時には世界のイチローが
本当に尊敬していたその人である。

そして、「プロ魂」と題された番組の中で、王監督が
語っていたその言葉が忘れられない。

それは、

「プロは、ミスしてはいけないんですよ」と・・・。

「人間だからミスはする」なんて思っているプロは、
実際ミスをするし、その頻度も多いと語っていた。

この言葉、「深いーーーーーー」だ。

プロ野球選手に限らず、私たち職人もプロだ。
王監督の言葉をそのまま我々に置き換えれば、
「私たち職人もプロですから、ミスしてはいけないんですよ」

「人間だからミスは付きもの」なんて思っている人ほどミスは多いし、
ミスをする頻度も多い。

本当にその通りだし、我々、プロの職人にとっても
耳の痛い言葉である。

仕事上のミスは、その仕事を遅らせるし、完成度も
ミス無しの場合に比べれば、かなり落ちる。

ミスをして得られることは、発展段階では多いが、最終的には
ミスはしてはいけない。と言う事かもしれない。

でも、さすがに世界の王監督である。
その番組からは、器の大きさと、以外と明るく人懐こい
人柄の王監督がいたのでした。

スポーツの世界でも、職人の世界でもプロと言われれば一緒です。
プロはミスは許されないし、それを繰り返すようであればプロではないのです。

本当のプロの世界は厳しいものです。
それを肝に銘じて仕事に取り組みたいものです。

I様、ありがとうございました。

        晴れ、後、雨。   どうやら明日は雪みたい・・・。

今朝は、少しだけ早起きして、杜の都「仙台」まで、桐たんすの
お届けに行ってきた。
高速道路の県境は、もう紅葉も終わり、木々から散る落ち葉が
車のフロントガラスに、どっと、ぶつかってくる。
その姿は、完全にもう、冬の準備も終わろうとしているようだ。

そんな中、休憩一回で約3時間とちょっとかかって、目的地の
 I様のご自宅に到着した。

ここがちょっとすごかった。
仙台市の郊外(になるのかな?)に位置するその住宅地は、
近づくにつれて、完全に高級な雰囲気を醸し出している。
そして、信号を曲がると目の前には巨大な建物が現れた。
(有名な商業施設でした)

そこからは、もう!高級そうな邸宅が、ずーーーーと続く。
後で聞いたら、以前は、仙台のビバリーヒルズと呼ばれていたらしい。

どうりで、うなずけた。

で、お電話をして到着して、桐たんすをお部屋に納めて、
美味しいコーヒーまでいただいた。
まだ、1歳のお嬢様と、ご家族が本当に微笑ましいご家庭だった。
I様、本当にありがとうございました。

帰りは、徐々に、雲行きが怪しくなり、新潟県に入る頃には
雨になった。
そして、これが、明日は、雪に変わるのだろう。
天気予報では、明日は「暴風雪」とか・・・。

明日は、これも早朝から、長野県へ、桐たんすのお届け。
雪国から、雪国へです。
途中は、大雪の名所「妙高高原」なんかもあって、心配。

明日も、無事に、事故もなく行ってこれますように。

早いかな? タイヤ交換・・・。

    曇り、時々晴れ。  でも雨も降ったな。   

つい先日の、突然の大雪で車のタイヤを替えた人(新潟県人)も
いたとは思うのですが、私、今日、天気が晴れている内に、
仕事が終わってから、車のタイヤを冬用のタイヤに交換した。

今週末は、仙台、そして長野県と桐たんすのお届けが続く。
その地に行くには、各県境の峠道を通らなければならない。
当然、高速道路なのだけれど、高速道路だから少し、降ったら
どうにもならないことが多い。

実は、今週末の天気は、雪マークが地元の新聞に出た。
だから、余計に車のタイヤを替えなければと、思った。

そして桑原家にとって、今週末は結構、大忙し。
長男は、サッカーの一年生大会の公式戦「プレミアカップ」の新潟県予選。
そして、次男5歳のたっくんは保育園のお遊戯会。
そして私は、弟と長野県に桐たんすのお届けと、
家族揃って、いろいろな予定が立てこんでいる。

もう、こうなると私も嫁さんもどうにもならない。
当然、私は仕事優先なので、桐たんすのお届け。
そして、嫁さんは小さい子優先でたっくんの保育園のお遊戯会に
長女、次女、母を連れて参加する。

もう、とっても充実する週末だ。

今年の長期の天気予報が昨日出ていたが、どうやら、新潟は
小雪の予報らしい。

地元に暮らす人たちは、小雪には越した事はないが、
なにせ、雪国新潟県ですから・・・。

でも、なぜか、車のタイヤを冬用のタイヤに替えたら、
気持が落ち着いた。
これって、雪国に住む人だけの感覚だと思う。

あとは、いつ雪が降っても大丈夫かな?
週末の雪の予報。
大雪にならなければいいんだけれど・・・・。