段取り=先を読む力。

    晴れ。 暖かい。

昨日の夜のNHK「プロフェッショナル」仕事の流儀を
久しぶりに見た。
昨日は、赤字企業を立て直す再建のプロだった。

この方、どこかで見た事があるくらい有名な方なのだろう。
日本の数々の有名な企業を立て直してきた方だとか・・・。

後半は、我々と同じ木工の企業の再建に一生懸命だった。
でも、そんな会社は、ラインで製品を作っていく大きな会社。
我々とは、規模も売上も違う。

そんな会社でのチェックポイントは、無駄を殺ぎ落としていく
事だった。(ように思う)
3人でやっていたラインを一人で行ったり、
自分が行う工程の仕事時間をいかに短縮するかなど、
興味深く見させていただいた。

それを見ながら、桐の蔵に当然、当てはめてみる。
無駄はないか?
時間は短縮できないか?
段取りはどうか?

でも、桐の蔵はそんな規模でないし、
そこまでしなくても・・・。と思ったが・・・。

今日、ある工程で木屑が多く出る作業をしていた。
その工程を終え、出た木屑をホウキで掃き、ちりとりに
取ろうとしたら、職人・横山さんが来て、
「おい、ここでそれをやらずに、こっちでやったら木屑は機械で吸える」と
言ってくれた。

これって、昨日、プロフェッショナルで、まさに言っていったことだ。
木屑をちりとりで取るのではなく、その作業をする場所を
移動するだけで、床に落ちた木屑は、ちりとりで取らなくても、
集塵機(木屑を吸う機械)、で床に落ちた木屑を吸ってしまう
事が出来る。

さすが職人です。
私は、そんな先を読む力がなかった。

いつもこの作業は、その場所でやっていたから、
そんな事は、あまり考えなかった。

言われると、そうですね。
と思う。

まだまだ、勉強ですね。
企業再生者に言われなくても、職人は段取り(先を読む力)が
常に備わってるのです。

さすが!と感じた瞬間でした。

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