曇り、時々、雪。 まだ、雪は降ります。
今月に入り、展示会で工房を空けることが多くなった。
そうすると、実質、新人の石山君の仕上げの仕事を、
サポート出来なくなる日が出てきてしまう。
そんなことを見越して、出来るだけ自分一人で出来るように
段取りを組み、少ないながら、、経験をさせてきた。(つもり・・・)
でも、そんな私の心配をよそに、石山君は黙々と、自分の
仕事を身に付けてきた。
特に、色を塗った後の「ロウ引き」と呼ぶ、桐たんすにロウを塗って
仕上げる工程は、ここ最近、目覚しいものがある。
この「ロウ引き」という作業は、仕上げの桐たんすの出来、不出来を
左右するといっても過言ではない工程だ。
これによって、高価な桐たんすが、より生きるのか、不評になるのか
そんな評価が分かれる、まさしくポイントだ。
入社当時、私は、このロウ引きの作業に関しては、口をすっぱくして
彼に言った。
まだ、まだ、入社当時は、「大丈夫なのか?」と本当に思ったし、
何度も、怒った(すまん)作業工程だった。
でも、ここ最近の出来は、本当にいい!!(というか素晴らしい)
ここで、あまり褒めるのもなんだが、この工程では、早くも
技術を身に付けつつあるかもしれない。
当然ながら、まだ、まだ、ミスは多い。
でも、そんなことは問題ではない。
これからは、経験と共に、技術が身に付いていく段階に入った。
黙々と、仕事に打ち込む石山君の姿は、見ていると何とも、純粋だ。
でも、彼が完成させてくる桐たんすの仕上げは、ホント、ツルツルで、
輝いています。
この桐たんすの仕上げは、かなり高いレベルだと思う。
この前には、お客様からは、相当、喜んでもらえた。
輝いてますよ。
桐の蔵の桐たんすは。
手前味噌ですみません。