5月に入社した新人の小野塚君。
仕事の態度はいたって真面目で、180cmもある身長なのに
テキパキと仕事をこなす。
入社してからはや四ヵ月。
だいぶ、仕事にもなれたようで、自分の仕事の段取りが徐々に
分かってきたようだ。
いつもは、私からの段取りで仕事を進めていくのだが、
新潟の展示会が終わった後で、忙しさにかまけて、なかなか、
小野塚君の段取りまで、手が回らないのが現状だったが、
彼は、彼なりにの5ヶ月間の仕事歴を生かして、
目いっぱい、頑張ってくれた。
今日、感じたのは、「このたんす急ぎます」の私からの指示に、
どうすれば、この作業が早く進行するかを、自身で考えて、
作業していた。
これが、「段取り」。
桐たんす職人は(職人はどれもそうだが)、段取り8分だ。
気の利かない職人さんは、こうした先を読む力がない。
だから、仕事も遅いし、最終的には、一人前とは呼ばれない。
でも、新人君の小野塚は、先を読む力はあるな?と感じる。
あまり褒めたくはないのだが、あとは、体力だけかな。
一人前になるのに10年かかると言われる職人の世界。
10年経っても、その気がなければ一人前にはなれない。
最後には、その人の気持ち一つだ。
「一人前になりたい」
そう本気で、思うか否かが、職人人生を左右するのは間違いないはずだ。