カンナを使えないと・・・

見習の新人君が来てから、もうすぐ2週間。
口数は少ないけれど、黙々と仕事をこなし、
学ぶ姿勢が感じられる日々。(だと思います)
まだ早いかな〜、と思ったが、昨日から、カンナの使い方を
教えた。
何ていっても、桐たんす職人はカンナが命ですから。
使い古したカンナを持たせ、これ使って練習ね。と言い
自由に使ってもらう。
当然ながら、持ち方、引っぱり方などの基本は、職人小池さんに
お任せ。
私が教えるよりも、ベテランが教えたほうが迫力あるから。
何も知らない人を教えるって、最初が肝心。(だと思う)
なまじ知っていると、そこでギクシャクしてしまうが、
何も知らないと、素直に聞いてくれるから飲み込みが早い。
この見習君は、最初にカンナを使った姿勢はホント、初めてかな?
と思うくらい、形が良かった。(褒めすぎかな・・・)
でも、私の修行時代を思い出すと、仕事をする姿勢(形)って
とても大事。
典型的な形から入っていくタイプです。
今日は、カンナ砥ぎから始まり、結構な時間カンナの練習が
出来たと思う。
ホント、一人前の職人になるには、この積み重ね。
これが我慢できないと、職人の道は閉ざされてしまう。
なんでもそう、日々の積み重ねが重要なのだと思う。(私にとっても)
まだまだ最初なので、職人横山さんが、焦らずじっくり行こう!と
言っていた。
確かにその通り。
職人の人生はこの後、数十年も続く。(このまま行けば)
それに比べれば、まだまだ2週間ですから。
君はまだ若い、焦らずじっくり行きましょう。

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