2006年5月22日

失敗は必要。

フェーン現象の影響か、朝から気温がグングン上がり、
午後、工房の二階では気温計は35度を指していた。

暑い!

そんな中、見習い君も黙々を仕事をこなしていく。
この子(23歳)、結構、仕事は速い。(仕事によってだけど)

ある仕事は、だいぶ慣れてきたな。と思って任せていると、
実は・・・。だったりする。

今日も、機械で板の厚さを決める作業を見守った。
もう何度もやっているので、大丈夫。と思っていたが、
機械に板を入れた途端、何だか、結構大きな音で、機械が
板を削っている。

焦った・・・。

音で分かる・・・削りすぎだと・・・。
結局、大事には至らなかった。(ふー、助かった)

親方は、怒りそうな雰囲気だったが、
若いうちは、失敗して身に付いていくってことも多い。

今回の失敗(そんな失敗でもないが)は、作り直さないだけマシ。
この事で、彼は同じ事をしなければ学んだことになるから。

私だって、若いときは何度も同じ失敗をして、親方に怒鳴られた事は、
数え切れないくらいある。

失敗は一度はまだいい。
二度、三度になると、さすがに怒鳴りがやってくる。(親方はやはり怖い)

それは、桐は無駄にしない!、集中してやれ!という親方なりの
考えからなのだろう。

見習い君の失敗は、教えている私の責任でもある(ほとんどがそう)
だから、私がしっかりしなければいけない。という事なのだが・・・

教える方も、次の仕事を段取りして、これをやってもらって、
私はこの作業をして、次ぎにこれをやってと、2手先、3手先の作業を
頭でシュミレーションし、段取りしなくてはいけないから忙しい。

それも、学ぶことに一つだけど。

今日も、職人小池さんから、カンナの使い方を教わっていた。

桐の蔵の職人さんは、見ていないようで、実は、しっかり見ている。
見習い君の仕事なんて、もう、お見通しの世界かも知れない。

でもやさしいから、間違っていることや、もっと、こうした方がいいと
思ったことがあっても、すぐには行かない。

そーーーと、行って、やさしくアドバイスを贈る。
一流の職人さんは、教えるのも上手い。

私も、毎日が勉強です。

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