まったく進んでいない・・・。
先日、数年前の展示会でお話したと言う方から、電話があった。
自宅にある、奥様のお嫁入りたんすが壊れて、直して欲しいという
内容の電話だった。
その方のお住まいは新潟県長岡市。
そう、1年半ほど前に起きた、中越大震災の中心となった街だ。
こんなことを言っては申し訳ないが、
もう、その記憶が薄れてきた頃。
我が家も、被害こそなかったが、体験した嫁さんや子供たちは
今だにその恐怖を語る。
でも、今日、桐たんす修理の依頼を頂いたお宅を訪ねたら
中越大震災の傷跡は、まったく直っていなかった。
直るどころか、そのままの部屋が、当時のもの凄さを
そのまま残していた。
表から見ると、復興しているように見える家は
中は、まったく別ものだった。
農機具販売店を営むそのお宅は、3階建てのご自宅と
裏の倉庫の2棟を修理する見積もりは「1億円」だったという。
いまだに、2階の台所からは、水漏れが起きる。
寝室だった3階は、地震が起きた時からそのまま・・・
今は、2階に寝て、やっと3階から修理が出来る段階に
なったという。
地震発生から、約1年半。
復興とは、名ばかりの現状がそこにはあった。
道路を頻繁に行き交うダンプカーは、県外ナンバー。
陥没した道路を直しても直しても、すぐに陥没してしまう地盤。
そのご家庭のお母さんは、ダンプカーが通って、家が揺れるだけで
「またか!」と、恐怖心にかられると言う。
ご自宅の裏は、まだ50~60cmの雪が田んぼを覆っていた。
新潟県の人は辛抱強い。
どんなに辛くても、前向きに頑張って欲しい・・・。



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