2006年3月29日

正確に、早く、そして楽に。

小雪。 もう車のタイヤ替えたのに。勘弁してよ・・・。


「正確に、早く」は、手作りが主な工場の職人としては、
常に、意識していること。

今日、私が板を張っていたら、職人、横山松雄が来て、
「ハタガネ」この位置だと楽だな・・・。とぼそっと言った。

ハタガネとは、板と板を合わせるときに使う鉄で出来た道具。
これが数まとまるとけっこう重い。

いつもは床に置いて、そこから持ち上げて取って使うのだが、
私は、それだと時間もかかり疲れるので、腰くらいの台上に
乗せて、そこからハタガネを取って使っていたのだ。

「正確に早く」は、どの業界でも、誰でも言う。
でも、そこに、「楽に」が加わる。

「正確に、早く、辛かったら」その作業は長続きしない。
いかに、負担が掛からず、楽に作業が続けられるかが、
いい職人といえるだろう。

一見、たいした事ないような事が、作業の流れのなかでは、
大きく関わってくることが多い。

今使った道具を、どこに置くか。
今あった場所に置くのと、違う場所に置くのとでは、
次の作業に入る時に、道具を探す時間が、違ってくる。

そんな、些細な事なのだが、優秀な職人は、そこにこだわる。
出来る職人は、作業の流れがあり、リズムがある。
一つ一つの、作業は、全て計算されているのだ。

この作業は、この道具をどこに置き、その次の作業のために、
こうしたほうが良い。と、まるで、プロ将棋士のように、
何手も先まで読んで、段取りを計算しているのだ。

その中で、こうしたほうが「早く、正確に、楽に」出来ることが
あれば、すぐにそれを真似する素直さも兼ね備えている。

それが、プロの職人である。

職歴30年以上を数える職人さんでも、常に、勉強なのだ。
「正確に、早く、そして楽に」
これができれば、本当に職人である。

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