「祖父、桑原松太郎作 その2」
今日、午後から祖父の作った桐たんすの修理・再生の依頼があったお客様のもとへ伺った。「これ見て」、と言われ桐たんすのある部屋へ通される。
そこには、そんなく古くない(古く感じない)桐たんすがありました。
たんすの引き戸を開けると、裏板にシールが貼ってありそこに、「桑原松太郎」と書かれていた。まぎれもない、祖父の作品だ。お客様は、その名前をもとに、「相当探した」と、言っていた。ありがたい。
その桐たんすは、何と、昔、年賀ハガキの特等が桐箪笥だったことあり、それで当たったと子供ながらに記憶していると語ってくれた。それを母親が使っていたと言う。その母親が他界し、何とか形見として残したい。そして、作った方に直してもらいたいと、探し当てたのでした。確かに、昭和30年代(だったかな)
かの有名な「田中角栄」さんが、郵政大臣だったころ、年賀はがきの景品に2年連続で選ばれたことは、父から聞いていた。その一本が今日、預かりに伺ったものなのだ。なんと言う、ご縁なのだろうか。工房に帰り、父と、弟とまじまじ見入ってしまった。祖父の作った桐たんすである。しっかり直させていただきます。
そうすることが、お客様への恩返しであると同時に祖父への報告なのだと思います。良いご縁に感謝します。



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