2005年3月15日

「伝統と風習がここでも」

婚礼家具という言い方自体が、今の時代にそぐわない、と言われそうだが、言い方があまり浮かばないので、あえてそう呼ぶ。先週の土曜日は、久しぶりの大阪だった。私の修行先が和歌山市内の桐たんす工場だったので、時々、大阪にも遊びに出かけた。もう、10数年も前のことなので、まるっきり変わってはいるが、何となく、大阪という感じはそのままだった。
昨年の10月の京都での展示会でお求めいただいた中野さんと、6月の名古屋での展示会から、約1年間のご縁をいただき、桐の蔵の桐たんすを、婚礼家具として選んで頂いた、、榎本さんのもとへお届けしてきた。出発は朝3時半。
7時間はかかると思っていたが、以外と早く6時間ちょっとで到着。某駅からほど近い、中野さんのマンションにお届けしてきた。それが終わると、大阪市内へ移動。親御堂筋を走る。片側6車線。田舎者にはつらい。それもトラック。高架下はナビも電波を拾わない。榎本さんから送ってもらった親切な地図のお陰で無事、到着。
おしゃれなマンションだった。今の時代。
伝統的な桐たんすは「お部屋に合わない」という声を良く聞く。でも、桐の蔵はここ最近、伝統的な総桐たんすのお客様が多い。こればかりは好みや、お使いいただく環境にもよるので、なんとも言えないが、榎本さんにお届けした桐たんすは、日本の伝統という風習を改めて感じた日だった。桐たんすという「もの」だけではなく、出されるお茶から、我々が帰るまで、おめでたい「荷送り」「道具運び」(地域によって呼び名が変わる)の日の日本人としての伝統、風習がここでも生きていた。こういうのって久しぶりだった。日本人の生活のスタイルや桐たんすのデザインは変わってもこういった、おめでたい日の日本の伝統、風習は「残しておきたい」と改めて感じた日だった。大変お世話になりました。

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