「古いたんすの再生」
今、古いたんすを再生している。年末にお預かりしてきた、地元の方のたんすだ。
これが結構やっかい。前に一度直しているらしく、板という板、全てに釘(鉄)が打たれている。桐たんすは、木の釘を使い、かんなで削っても大丈夫。ところが鉄の釘だと、かんなの刃が欠けてしまう。これを直すのは結構大変。
お客様からお預かりしている、大切な桐たんす。きれいにしてお届けしたいと思うが、釘のお陰でなかなか作業が進まない。でも、今日はやっとボディが完成した。
明日からは、引出しにかかる。古いたんすの再生の問い合わせは、毎日のようにあるが、ほとんどは価格を聞いて終わり。確かに安くはないが、再生する手間はものすごくかかる。大手企業なら、決してこの分野には参入しないと思う。それ程、効率は良くない。でも、私たちは再生をする理由(わけ)がある。
本当の桐たんすメーカーなら、新しいものもつくり、古くなったものも再生する。この両方で、本当のメーカーだと思っている。「再生をします」と言っても、外注に出すメーカーがほとんど。再生の価格だけでなく、どんな思いで再生に取り組んでいるのか、そんなところを、多くの方々に知っていただきたいと思う。



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