2004年10月 7日

「嫁ぐ娘に桐たんす」

秋の婚礼シーズンの影響か、ここのところ桐たんすと桐チェストの問い合わせが相次いでいる。先日も、12月に結婚する方から電話での問い合わせがあり、今日も、朝早くに1月に結婚される方から問い合わせがあった。今までは結婚が決まると、婚礼道具として桐たんすは欠かせないものだったが、生活の洋風化や、個性化で伝統的な桐たんすを持って嫁いでいく方が、少なくなったのは事実です。しかし、ここ最近は、持っていく方はきちんと持っていくし、持っていかない方は全くもっていかない、という二極化の現象のようだ。個人的に私は、桐たんすは両親が持たせてあげる最高の思い出だと思っている。生活の道具というよりも、思い出のもの、極端に言えば形見のようなものだと思う。
だから、古くなっても捨ててはいけないし、再生して改めて使っていくことができるものだ。いつか、同業者の先輩が言っていた。「桐たんすを持っていく娘は、みんな良い子だ」と。確かに、桐たんすを買いに来られても、両親の言う事をきちんと聞くし、それなりに自分の意見も言う。でも、けんかなんてしないし、素直に両親の言う事に聞く耳を傾ける方が多い。私も仕事柄、たくさんの結婚する家族を見てきたが、みんな良い家族だった。桐たんすを持ってお嫁に行く。まだまだ、良き日本の風習は残っている。

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