「突然の訪問」
午前中、お客様の古い桐たんすを預かりに行って帰ってきたら、一組のお客様がみえた。弟が接客してくれたが、少し経って、「ちょっと」と呼ばれた。関西からはるばる来られた、家具店を経営する親子だった。お話を聞くと、雑誌で桐の蔵の桐チェストを見て、是非、一度見てみたいとのことで、来られたのだった。最近は少なくなったが、少し前までは、こんな方が多かった。家具の小売店や、通販会社、大手住宅メーカー、中国地方の有名百貨店からもオファーがあった。その度に、丁寧にお断りしてきた。今、家具小売店はどこにもない、個性的な商品を探し、お店に置く傾向にあるどこに行っても、ある商品では、価格競争になってしまうからである。その点、私たちの桐チェストシリーズは、桐の蔵でしか作っていないし、多くの雑誌やテレビ、新聞でも紹介された個性的な作品である。(少し、手前味噌になってしまったが)今は、ホームページで大方、情報が入手できる時代。
私たちのところにも、「これは同業者だな」というメールや問い合わせがけっこうある。そうでなくても、この日記や、展示会情報のページを見ている同業者は多い。それも、地元の同業者が見ている。見ていただく事は何も、問題はないのだが、デザインを真似するのだけはやめていただきたい。これは私たちの命である。
商品のデザイン、そして商品カタログは私たちが、必死に頭と体に汗をかいて作り上げた財産である。私たちの桐チェストシリーズは、今のところ、「自分達で作ったものは、自分たちで売っていこう」との考えで、卸はしていない。生意気に聞こえたら申し訳ないのですが、今までの桐たんすの流通に一部疑問を感じていたから、この作品に関しては製造直販と決めたのでした。今日、来ていただいたお客様は、本当に遠方から経費を使って来ていただき申し訳ないのですが、今のところは、私たちの目の届く販売方法で行こうと考えております。どうか、ご了承いただければ幸いです。また、毎日、多くのメールや問い合わせをいただくお客様も、どうか、私たちのものづくりの姿勢をご理解いただければ幸いです。




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